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<シクロクロス> レース用自転車に「隠しモーター」を仕込むことは可能?

2016/4/9(土) 17:20配信

THE PAGE

スポーツサイクルの電動化は時間の問題

 競技に電動アシストを使用するのは言語道断。とはいえ「一般向けのスポーツサイクルに電動アシスト機構が普及していくのは時間の問題」で、すでに時代の流れになっていると栗村氏。実際に、ヤマハが2015年の年末に発売した電動アシスト付きのスポーツサイクル『YPJ-R』は、「ロードバイクに電動アシスト?」という疑問の声がある一方で、電動アシストがあるおかげで気軽にロングツーリングが楽しめると人気になっているそうです。

 ただし、ヨーロッパで市販されている『VIVAX ASSIST』のように、後付けで電動アシスト機構を装着する改造タイプのものは日本ではまだ市販されていないようです。都内の電動アシスト自転車専門店に電話で尋ねてみたところ、「何か事故が起きたときに責任が持てない」ので、「今後も輸入や改造の受注などは考えていない」とのことでした。

 本気の競技で使えてしまう性能を持ち、外見的にもスマートな電動アシスト機構が手軽に買えればヒットしそうな気もしますが、『VIVAX ASSIST』の値段は標準タイプで2858ユーロ(約36万円)。ヤマハ『YPJ-R』の定価が税込みで約25万円なので、コストパフォーマンス的にも改造タイプは割高感が否めません。健全にサイクルスポーツを楽しみたい一般ユーザーとしては、メーカーが完成品を市販してくれる『YPJ-R』のようなスポーツタイプの電動アシスト自転車のバリエーションが増えるのを待つのが賢明かもしれません。

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■寄本好則(よりもと・よしのり) ジャーナリスト。三軒茶屋ファクトリー代表取締役。週刊SPA!(『どるばこ』連載)など雑誌やウェブで幅広く活動。2013年には手作り電気自動車で日本一周を達成。剣道四段。著書に『旬紀行』など

《取材協力》栗村修(くりむら・おさむ) 1971年神奈川県生まれ。17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで国内外で活躍した。現在は『ツアー・オブ・ジャパン』大会ディレクター。2016年の『ツアー・オブ・ジャパン』は5月29日(日)~6月5日(日)にかけて全国の8ステージ(総走行距離約757km)で開催される。オフィシャルブログは『しゅ~くり~むら』

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最終更新:2018/10/3(水) 16:55
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