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堕ちたスターのあまりにも残酷な謝罪会見(UPDATEあり)

2016/4/9(土) 6:40配信

BuzzFeed Japan

日本バドミントン界の異端児は、黒髪・黒いスーツで現れた

【UPDATE】
NTT東日本は4月11日、田児賢一選手を解雇、桃田賢斗選手を出勤停止30日とする処分を発表した。あわせて、男子バドミントン部は半年間の対外活動自粛とすることも発表された。

日本バドミントン協会は田児選手は無期限の登録抹消処分、桃田選手については無期限の競技会への出場停止処分とすることを発表している。桃田選手のリオデジャネイロオリンピック出場できないことが決まっている。
2016/04/11 15:57

絶え間ないフラッシュにさらされる瞳に、涙が浮かぶ。記者からの質問に絶句し、声を震わせる。堕ちたスターへの追求は厳しい。派手な外見と言動が注目を集めた日本バドミントン界の若きホープ桃田賢斗、田児賢一両選手の謝罪会見は、あまりにも残酷だった。【BuzzFeed Japan/ 石戸諭】

違法カジノに出入りしていると報じられた両選手は、同じNTT東日本バドミントン部に所属している。4月8日、2人は会見を開いた。

桃田選手は世界ランク2位、リオデジャネイロオリンピックの出場が確実視されていた。愛らしいルックス、笑顔で知られる人気選手。髪の色も明るい茶色に染め上げ、ストリート系のブランドを颯爽と着こなす。男子バドミントン界に現れた若い「アイドル」として、今後の活躍が期待されていた。

会見場に現れた桃田選手の髪の色は黒く、身を包んでいたのは黒の2つボタンのスーツだった。合わせたのは白いシャツ、ネクタイもスーツと同じ色調だった。

田児選手は部内でも借金

NTT東日本の調査で明らかになった事実関係から整理する。
田児選手は2014年10月から2015年3月にかけて、報道されている東京都墨田区の闇カジノ店に月10回ほど通っていた。発端は飲んだ帰りにキャッチセールスのように声をかけられたことだ。この闇カジノ店が警察に摘発されると、同じ経営者による別の闇カジノ店に通うようになる。横浜にあるその店には、2015年5月から2016年1月にかけて月数回通っていた。その姿は「常連」そのものだ。

カジノでは1回に数万~数十万円賭けていた。負けた金額は総額約1000万円。NTT東日本のバドミントン部内でも借金を重ね、社内調査によると、借金の総額は1150万円に達する。すでに約650万円分は返済したというが、まだ500万円残っている。

桃田選手を誘ったのは田児選手だった。田児選手は桃田選手にとって、憧れの選手で
あり、先輩だ。田児選手は「カジノ賭博に対しての認識が薄かった。遊び感覚で誘った」と話す。桃田選手は2014年10月~2015年1月、同じ墨田区のカジノに計6回通った。桃田選手の負けた額は50万円だった。

田児選手も桃田選手も海外遠征でカジノを知った。海外で大丈夫なら、日本でも……。そんな思いから、のめり込んでいったという。

闇カジノの雰囲気は「自分の印象では穏やかだった」(田児選手)。桃田選手はこう語った。「いけないことだとは分かっていたけど、入ってはいけないところに入る好奇心だったり、少し楽しんでいる自分もいた」「自分もスポーツマン、勝負の世界で生きているので、ギャンブルの世界に興味があった。やめることができなかった」。
口調は冷静で、落ち着いていた。表情も変えずに質問者のほうを向き、声も荒げない。

「派手な生活をしたい。いい服を買いたい。それに“ガキんちょ”があこがれてバドミントンを頑張ってもらえたら」「プロ野球と張るような収入が欲しい」(サンケイスポーツ)。そんな発言をしていた選手とは別人のようだ。

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最終更新:2016/4/11(月) 16:07
BuzzFeed Japan