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UberのライバルLyftトップが語るクルマと交通の未来 日本進出は

2016/4/11(月) 11:32配信

BuzzFeed Japan

タクシーの代わりとなる、配車・相乗りサービス(ライドシェア)の競争が世界的に激化している。日本市場への浸透を図る米最大手Uber(ウーバー)を追いかけるのが、2012年にサンフランシスコで生まれたLyft(リフト)。日本に進出するのか?その戦略は? 来日したローガン・グリーン共同創業者兼CEOに聞いた。【BuzzFeed Japan/溝呂木佐季】

Lyftは、登録している運転手と乗りたい人をアプリでマッチングするサービス。アメリカ200以上の都市で、月1千万回利用されている。運転手は31万人を超え、日本の法人タクシーの運転者数(2014年度末)とほぼ同じだ。ただ巨人Uberに比べ、時価総額は10分の1以下にとどまる。

----強みはなんでしょう?

「Lyftはおもてなしの会社。『ハッピーな運転手は、乗客もハッピーにする』が哲学です。テクノロジー企業ですが、お客様からみたらホテルのようなサービス。最良の運転手を採用し、待遇に気を使います。乗り心地が向上するからです」

----Uberと同じでは?

「Uberは運転手をモノのように粗雑に扱います。規制当局に対する姿勢もそうです」

とはいえ、利用者から違いは見えにくい。差別化のため、運転手を優遇し、より優秀な運転手を集めようとしている。

----どんな手を打っているのでしょうか?

「半年前『エクスプレスペイ』を始めました。運転手に売り上げが当日、口座に払い込まれるんです。とても人気です」

「最近、ゼネラルモーターズ(GM)と『エクスプレスドライブ』を立ち上げました。Lyftでフルタイムで運転するなら(最大)無料で車が手に入ります」

「Uberはチップを許しません。でもLyftはOK。優良運転手はチップで収入が増えます。新人の運転手からは料金の25%を手数料としてもらいますが、優良な運転手『パワードライバー』はその一部が返ってくるので、稼ぎがよくなります」

「新人には、評価が高い運転手がメンターとしてつきます。どうやったら、いいサービスを提供できるか知っている人たちから、ノウハウを学びます。研修後もオンライングループでつながり、Lyftでどうしたら運転手として成功できるか、コツを伝授し続けてくれます」

「UberとLyftの両方で運転する人たちは多いですが、私たちの調査では、その80%が『Lyftの方がいい』とこたえました」

昨年、世界最大手Didi Kuaidi(中国)、東南アジア最大Grab(旧GrabTaxi、シンガポール)、インド最大Olaとの提携を発表した。いずれも同様のサービスを展開する企業だ。

----対Uberの包囲網を広げていますね?

「Lyftのお客様が、中国、インド、東南アジアにいったとき、Uberより広いエリアでサービスを受けられるようになります」

「例えば、中国でもLyftのアプリを開くと、利用可能な車の位置が表示され、支払いまでシームレスで使えます。2社の客もアメリカで同じサービスを受けられる。これは『グローバルローミング』。携帯電話のローミングと同じだから」
ライドシェアはテクノロジーの力で、これまで市場価値を持たなかった運転サービスに対価をもたらし、乗りたい人のニーズを掘り起こすことに成功している。

----ライドシェアがもたらした成果は?

「人々は街に簡単に出かけられるようになれば、街にもっと繰り出すようになります。地元経済にとって素晴らしいこと」

「日本では、東京五輪で課題があると聞いています。五輪のような大型イベントでは、観客のためにもっと柔軟でダイナミックなシステムが必要。ライドシェアは適しています」

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最終更新:2016/4/11(月) 12:01
BuzzFeed Japan