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中日・谷繁監督を喜ばせた阪神の継投ミス?!

2016/4/17(日) 6:00配信

THE PAGE

 勝負の分かれ目は、完封ペースで来ていた先発の岩貞をスイッチした8回にあった。スコア3-0。2番手の福原は、ボールが浮きワンアウトをとれずに2失点、それでも1点のリードがあった。だが、9回のマウンドに立った守護神のマテオは、制球に苦しむ。無死一、二塁から、谷にスリーバントを失敗させ、流れを取りもどしかけたが、堂上にストライクがはいらずに満塁。ウイニングショットのスライダーまでが抜ける。一死満塁で、杉山には初球の151キロのストレートを狙い打たれた。前進守備を敷いていた右中間を割られて2人が生還、逆転サヨナラのゲームとなった。

 16日ナゴヤドームでの中日vs阪神戦。

 岩貞は2試合続けての好投が報われずに勝ちがつかなかった。
 
 結果論から言えば継投ミスだが、岩貞を100球ちょうどで代え、福原―マテオの必勝リレーにつなぐのは、阪神のチームセオリーとも言える。実際、金本監督は「岩貞も7回でいっぱいいっぱいだったみたいだし、代え時は代え時だった」と、試合後に語った。

 福原のボールが浮いていたことと、マテオの制球難と、「スライダーの曲がりが悪かったこと」(金本監督)が計算外だったのか。

 しかし、試合後、谷繁監督が、勝負のアヤを探る上でヒントになる談話を残した。

「8回まで投げると思っていたんだけど……」まで言って、思わず“いらぬことを言ってしまった”という顔をして口をつぐんだのだ。そして、「それが(8回の交代がなければ)どうだったかわからないけれど、最後まであきらめずにいけてよかった」とフォローしたが、谷繁監督が、途中まで言いかけた本音はこうだ。

 “代えてくれてありがとう“である。

 中日打線は、岩貞に手も足も出なかった。それほど岩貞には勢いがあった。

 7回まで毎回の10奪三振(3試合連続の2桁奪三振)。6回まで三塁さえ踏めない。ストレートで空振りを取れるので、同じ腕の振りで投じるチェンジアップが効く。素晴らしい球威とキレ。7回も一死からナニータに二塁打は浴びたが、谷をボテボテの内野ゴロにねじふせ、福田はワンバウンドになるチェンジアップを振らせて、10個目の三振。この回、ストレートの球速には、たしかにムラはあった。だが、まだ100球。中日ベンチが、完封負けを意識したのも無理はなかった。

 だが、阪神ベンチの判断は違っていた。
   

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最終更新:2016/4/17(日) 8:35
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