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「いや、もう、頑張らないと」壊滅状態の益城町から聞こえる声

2016/4/17(日) 18:58配信

BuzzFeed Japan

熊本県、大分県で地震被害が拡大を続ける中、BuzzFeed Newsは最大震度7を記録し、死者が20人に達した熊本県益城町に入った。【石戸諭】

益城町までは熊本市内から車で向かった。渋滞がなければ、30~40分程度でつく。あちこちで断水が続いており、水を求めるために住民が水道局など給水スポットに長蛇の列を作っている。車中泊を続けている人もいて、ガソリン切れも起きやすい。

4月17日。この日は、渋滞に1度巻き込まれただけで、40分を少し回ったくらいで益城町に着いた。役場近くまでは車で入ることができるが、そこから先、倒壊家屋が多いエリアは、車での立ち入りが禁止されている。道路の断裂があったり、道にガラスや屋根瓦などが飛び散っているためだ。

昨晩からの雨も午前中にあがり、日差しが家屋を映し出す。町役場近く、「木山上町通り かぎのなかしま」と書かれた緑の看板が崩れ落ちていた。商店だったのだろう。外壁は崩れ、木造の骨組みがむき出しになっている。

その裏手では、傾いた家の中から、業務用の冷蔵庫を運び出している、住民の姿が見えた。向かいにある細い道を入ると、倒壊した塀が道をふさぎ、アスファルトは陥没していた。奥にはいると、白いトタンの外壁が、斜めに崩れているのが確認できる。

一人の男性とすれ違った。この地区の区長を務めている松田譲二さん(74歳)だ。

松田さんは地震後、始めて地区の様子を見回った。自分の家の様子を確認する前に、立ち寄ったのだという。「これは…すごいね……」。白いヘルメットをかぶった松田さんは、声をかけて回る。

「どうだい。片付けは?」

家を片付けいてた住民が手をとめて、こう答える。

「家の外からですね。中もやりたいんだけど、まだ余震が怖くてできないですよ。あそこの家(向かいを指指す)も崩れちゃって。古いでしょ。だからでしょうね」。

松田さんは「あんまり、無理しないで、気をつけてやんなよ」と声をかけて、自分の家へと向かった。「自分の家は、大崩れはしていないから。先に様子を見たかったんですよね。こんなになっているなんて思わなかったですよ…」。

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最終更新:2016/4/17(日) 18:58
BuzzFeed Japan