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「攻殻機動隊」ハリウッド実写化 主役に白人で物議

2016/4/18(月) 20:19配信

BuzzFeed Japan

ハリウッドで進む「攻殻機動隊」の実写映画化。主役の「少佐」はスカーレット・ヨハンソンが演じる。そのビジュアルが4月14日(現地時間)公開され、物議を醸している。

少佐役のスカヨハが白人だからだ。

非白人の役柄を白人が演じるのは「ホワイト・ウォッシング(Whitewashing)」と呼ばれる。

ハリウッドの文脈では、優位な立場にある白人が、マイノリティーである非白人の役を独占すること。

人気がある白人を出演させることが興行成績に結びつくが、この循環が続けば、マイノリティーは主要な役を取ることができない。人種差別の一つの形だと批判される。

昨年、スカヨハの主演が発表されたときにも非難が集まった。だが今回、画像が公開されたことで、再燃した。

キャスティングの再考を求める請願は9万人以上の支持を集めている。

発起人のジュリー・ロドリゲスさんの主張。
「ハリウッドは、人々は無名のマイノリティーの俳優に興味を持たないと主張します。でも、その俳優たちは、脇役から抜け出して、実力を示すチャンスを与えられてきませんでした」と悪循環を指摘する。

芸能人も声をあげる。

マカオ出身のアメリカ人俳優ミン・ナ

「スカーレット・ヨハンソンに抗議するものではありません。それどころか、すごいファンです。でも、アジア系の役柄へのホワイト・ウォッシングには反対です」とツイート。

リツイートは1万2千、「いいね」は1万3千を超えた。

非難のツイートも相次ぐ。

「このキャスティングはアジア系の顔を消しているだけではない。話からコアのテーマを取り除いてしまっている」→2456リツイート

「スカーレット・ヨハンソンは大好き。攻殻機動隊でも素晴らしい演技をするはず。でもハリウッドがいまだにアジア系俳優を無視するのには、苛立つ」→396リツイート

火に油を注いだのが、スカヨハをアジア人に見えるように視覚効果を試みたという報道

ScreenCrushによると、批判を抑えようと、制作チームが視覚効果を提案。試したが、やめたという。

パラマウント映画は否定したが、ScreenCrushは再反論している。

ハリウッドで、ホワイト・ウォッシングは珍しい話ではない。

古くは「ザ・コンカラー(原題)」(1956年)でチンギス・カンを白人のディック・パウエルが演じた。

公開中の「オデッセイ」では、原作で韓国系アメリカ人として描かれたミンディ・パーク役を金髪白人のマッケンジー・デイヴィスが演じている。

昨年アメリカで公開された映画「アロハ(原題)」は、中国やハワイの血を引く女性の役を、白人のエマ・ストーンが演じて、酷評された。キャメロン・クロウ監督は「心から謝罪の意を示します。とても考えさせられる何かを学びました」という謝罪のコメントを出した。

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最終更新:2016/4/18(月) 20:19
BuzzFeed Japan