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ごみ排出量の少なさ“日本一” 長野県が目指す「800グラムの壁」突破

2016/4/21(木) 18:10配信

THE PAGE

 どの自治体でも悩みを抱える「ごみ問題」。その中でも家庭からの「ごみ出し」量が全国一少ないのは長野県であることが2014(平成26)年度分の環境省の調査で分かり、同県が発表しました。長野県民1人1日当たりのごみ排出量は838グラムで、2位の沖縄県を6グラム引き離して初の全国トップに。なぜごみの量を減らせたのか。背景には長年にわたる県民の意識改革とスーパーなどの業界、市町村・県など行政の取り組みがあったようです。その一方で、ごみ減量・リサイクルの道はまだ険しく、多くの課題を抱えています。

2005年の7位からじわじわ順位上げる

 環境省は都道府県を通じて、全国の市町村などで家庭から排出される一般廃棄物の量や処理状況を毎年調査。それによると、2014年度の住民1人1日当たりのごみ排出量は長野県が838グラムで「最も少ないごみ排出量」に。2位の沖縄県(前年1位)は1人1日844グラム、3位の熊本県(同3位)は同846グラムで、長野県はそれぞれ6グラム、8グラムの僅差で両県の追撃をかわして初の“日本一”。全国平均は947グラムで、長野県より109グラムも多いことから10グラム以内のトップ争いのし烈さがうかがえます。

 長野県はこの調査で2005(平成17)年度に7位に入り、2008年度までは5位との間を行ったり来たり。09年度と10年度に4位に上がり、11、12年度は3位とじりじり追い上げてきました。そして13年度に2位を占め、14年度でトップに。この経過から、長年のごみ減量作戦があったことがうかがえます。

県民運動の展開と「チャレンジ800」

 長野県環境部はトップ達成の背景について、「市町村のごみ減らしの取り組みがあったのと、県民にごみ減量意識が浸透したため」と説明。具体的には県民やスーパーなどの業者、市町村が協力し合って「レジ袋」の削減県民運動に取り組んだり、「食べ残しを減らそう県民運動」などの展開でごみの少ないライフスタイルへの転換に取り組んできたことを挙げています。

 さらに2014年度から県は市町村などと連携して「県民1人当たりの一般廃棄物排出量800グラム以下」を目標に掲げ、「チャレンジ800」と銘打ったごみ減量運動を展開してきました。明確な目標を据えたことが功を奏したようです。

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最終更新:2016/4/23(土) 6:01
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