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「被災したら家の写真を撮っておいて」弁護士がアドバイス

2016/4/22(金) 19:27配信

BuzzFeed Japan

「被災したら、家の写真を撮っておきましょう」。災害に詳しい弁護士が、被災した人たちに、こんなアドバイスをおくっている。その理由は? どんな写真を撮ればいいの? 災害からの復興支援に取り組む吉江暢洋弁護士に聞いた。【BuzzFeed Japan / 渡辺一樹】

り災証明書

写真を撮るのは、素早く、正確に「り災証明書」を出してもらうためだ。

り災証明書はひとことでいうと、家が被害を受けたことを、自治体に証明してもらうための書類だ。

どんなメリットがある?

り災証明書はどんな場面で必要かというと……

・義援金や被災者生活再建支援金などをもらいたい。
・税金、保険料、公共料金の減免・支払い猶予をしてもらいたい。
・応急仮設住宅への入居や、住宅の応急修理の判断材料になる。
・東日本大震災の被災者は、センター試験などの受験料が免除された。
・その他、幅広い場面で要求されるため、何枚か出してもらったり、コピーを取っておいたりするのがオススメだ。

り災証明書は、家が受けたダメージの度合いによって、全壊・半壊などのランク付けがある。

自治体の職員が被害状況を調査しに出向くのが基本だが、写真で被害状況が十分確認できれば証明書を出す、という方針の自治体もある。

どんな写真があればいい?

「建物全体の損傷がわかるような写真があるといいですね。調査する側は、どの程度住めなくなっているかが知りたい。例えば、柱が折れて家が傾いているなら、そのことが伝わるような写真が撮れればベストです」

写真は一枚だけでなく、いろいろな角度から撮っておくと、全体の状況が伝わりやすい。

「屋根や壁、基礎など、部分的に特にひどい損傷があれば、そこをアップで撮っておいたほうがいいですね」

さらに、安全に建物の中に入れるなら、家の内部も撮影しておくといいという。

「大規模な震災後の調査は、外見で評価を決められがちです。一見、大丈夫そうに見えても、内側を見ればもう住めないことがわかるケースもある。そんな状況なら、内部の写真を撮っておくと、ベターです」

焦って撮る必要はない

「ただし、何よりも大事なのは、身の安全を確保することです。絶対に無理をして、写真を撮ろうとしないでください」

「揺れが続く中で、焦って撮る必要はありません。揺れが収まって、ボランティアが入り、家の片付けを始めるタイミングでも遅くありませんから」

最終更新:2016/4/22(金) 19:27
BuzzFeed Japan