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「結婚ごっこ乙」と言われ、こっそり泣いた 私たちが同性婚を求める理由

2016/4/26(火) 6:30配信

BuzzFeed Japan

男同士、女同士で結婚できる国が、欧米を中心に増えている。日本でも「同性婚」を求め、全国の457人が日本弁護士連合会に人権救済を求めた。彼らはどんな人たちで、どんな理由で同性婚をしたいと求めているのか。【BuzzFeed Japan / 渡辺一樹】

申立人たちは「同性婚をする権利」が認められないのは人権侵害だ、と主張。日弁連から国に対して、意見を出してほしいと要求している。

日弁連は4月25日、この申立を認めるかどうか判断するため、聞き取り調査をした。BuzzFeed Newsは、調査を受けた9人の申立人に話を聞いた。

「国、社会、家族からも、見放されたと感じてしまうときがある」

七崎良輔さん(28)は、男性パートナーと都内で2人暮らしをしている。付き合って2年。お互いに「夫夫(ふうふ)」だと思っている。ずっと互いの面倒をみることを約束し、公正証書までつくった。

だが、法的な結婚はできない。そのため周りからは、夫夫として扱ってもらえない。

夫夫の日常生活を綴るブログには、「結婚ごっこ乙」と、匿名コメントが書き込まれた。見付けたとき、パートナーにも言えず、こっそり泣いた。

「ごっこだなんて……」。言い返したかった。しかし、言い返すことができなかった。法的な意味での結婚をしていないのは事実だからだ。それもショックだった。

親族の法事。妹や従兄弟は呼ばれているのに、自分たちには声がかからない。親には、積極的に反対されはしないが、受け入れられてもいない。

秋には結婚式を開こうと思っている。1月に申し込んだのに、会場の寺からはまだOKがもらえない。

もし日本で、同性婚が認められていれば、状況は違ったかも知れない。

「愛する人と一緒に暮らせて、認めてくれる友達もたくさんいる。だから、贅沢を言ったらいけないのかもしれないけど、ときおり、家族からも国からも、社会からも見放されていると感じてしまう」

関係性を説明するのは「非常に難しく、しんどい」

東京・中野区在住のカップル小川葉子さん(52)と大江千束さん(55)。2人は付き合って23年。パートナーとして、とても強い結びつきがある。

そんな2人だが、全く面識のない人たちに、お互いの関係性を説明するのは「非常に難しく、しんどい」ことだと感じている。母の葬儀の場でも、「友達」ということにしておいた。もし同性婚という制度があれば、すんなり説明ができるのに……。小川さんはそう話す。

「母は亡くなる直前になって、やっと私たちの関係を認めてくれた。本当に嬉しかった。でも、もし同性婚が認められていれば、もっと早く認めてもらえたかもしれない」

2人にとって、結婚とはなんだろうか。

小川さん「結婚とは、権利と義務を両方とも引き受けること」

大江さん「結婚は、信頼や尊重に裏打ちされた、対等な関係。人生を共に生きる伴侶を得ること」

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最終更新:2016/4/26(火) 18:10
BuzzFeed Japan