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「隠さずに就職したい」LGBTが直面する困難と見えてきた希望

2016/5/2(月) 6:30配信

BuzzFeed Japan

日本人の13人に1人がLGBTだと推計されている。今年も3万人超のLGBTが、新卒で就職活動をしていることになる。NPO法人虹色ダイバーシティの調査では、レズビアン・ゲイ・バイセクシュアルの4割、トランスジェンダーの7割が求職の際、セクシュアリティにまつわる困難を感じている。いったい何が問題になっているのか。

「LGBTは想定されていない」

4月29日夜、都内の支援団体、特定非営利活動法人ReBitのLGBTキャリア情報センター。LGBT当事者の学生・社会人や企業の採用担当者が、テーブルを囲むように座っていた。

ある参加者がこう切り出した。

「これまで企業の採用担当者として、いろいろな学生さんと会ったが、いまのところLGBTの当事者だと分かる方はいなかった。みんな隠していらっしゃるんだろう。就活のどういうことに困っているのか、実体験でも聞いた話でもいいので教えてほしい」

ReBitの代表・藥師実芳さんは、LGBTの就活で一番の難しさが「その存在が想定されていない」ところにあるという。

たとえば、エントリーシートの性別欄には、男と女しかない。

「トランスジェンダーの方であれば、エントリーシートの男女欄、どちらに丸をしよう、男女のスーツどちらを着ようかと迷う。両方嫌だという場合もある。体の性別と違う性別で就活していいのかな、という疑問もある」

就職後、福利厚生で同性パートナーが家族と認めてもらえるのか。ハラスメントが起きた時に対応してもらえるのか。

こうした疑問を企業に問い合わせたり、周りに相談したりするのは、簡単なことではない。カミングアウト(自分のセクシュアリティを告白すること)につながりかねないからだ。

面接では、LGBTというアイデンティティに基づく志望動機や、LGBTの社会活動に取り組んだ経験も、カミングアウトしないままだと説明しにくい。

一方で、逆にLGBTだとうち明けると「帰れ」と言われたり、セクシュアリティについての説明を求められ、それを話すだけで面接時間が終わってしまうケースもあるという。

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最終更新:2016/5/2(月) 16:12
BuzzFeed Japan