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地震報道とは異なる風景が広がる熊本・阿蘇 宿や店が続々と再開している

2016/5/2(月) 11:23配信

BuzzFeed Japan

大規模な土砂崩れが繰り返し報じられた熊本・阿蘇。地震の被害が激しかった地域の一つだが、実際には違った印象を受ける。例年、観光客が押し寄せるゴールデンウィーク2日目に現地を訪ねた。【BuzzFeed Japan / 古田大輔】

観光の中枢は開いていた

羽田から熊本空港まで1時間半。阿蘇まで30分で着く県道28号が通行止めになっているため、レンタカーで南に迂回するグリーンロードを走った。

空港から南阿蘇村の中心部まで、通常なら30分。だが、迂回するため1時間ほどかかかる。道はほとんど崩れていない。阿蘇を愛したバイクの世界王者ケニー・ロバーツの名を冠した道路は緑に囲まれ、美しい。

南阿蘇村の観光の中枢「あそ望の郷くぎの」は開いていた。

普段は平日でも満車で長い列ができる。しかし、地震で観光客の足が遠のき、好天に恵まれた連休なのに、駐車場には空きがあった。

レストランも開いていた。メニューが限られている分、そば大盛りはサービス。「がんばろう!南阿蘇」のメッセージがある。

名物の「阿蘇のあか牛の焼肉丼」は食べられる。とても美味しかった。

変わらない風景

南阿蘇村を車で走っていて、地震の傷跡を意識することは少ない。のどかな田園風景が広がり、色とりどりの花が咲く。

変わらない水の恵み

阿蘇は名水や温泉が湧く郷として知られる。湧水量が減る被害も出たが、一部地域に留まる。最も有名な白川水源には影響が見られない。

すでにオープンしている温泉もある。四季の森温泉は無料開放中だ。

地域によって大きく異なる被害

もちろん、これが阿蘇のすべてではない。東西に長い南阿蘇村の西部、活断層の近くや大規模な土砂崩れが起きた地区では、深刻な被害が出ている。犠牲者が出た東海大阿蘇キャンパスや崩落した阿蘇大橋が、この地域に位置する。

九州で最も歴史のあるペンション地区「メルヘン村」もこの地域で、活断層の近くにあった。地震と土砂くずれで、大きな打撃を受けた。

6件あるペンションは、再開のめどが立っていない。被災直後に避難し、無人になった際には、この地区にも空き巣が入った。壊れた建物から、通帳やアクセサリー、工具などが盗まれた。

「森のこびと」を経営する早川初水さん(37)は、親子2代でペンションを営んできた。県ペンション協会理事長でもある早川さんは、壊れた建物から家財道具を運びだす作業に追われながらも「被害が少ないところは、もう営業再開できている。そういう情報を発信して、他のペンションをサポートしたい」と話した。

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最終更新:2016/5/2(月) 11:23
BuzzFeed Japan