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「LGBT」が教科書に載る時代に 「それぐらい社会も変わってきた」

2016/5/3(火) 10:00配信

BuzzFeed Japan

2017年度の高校教科書に「LGBT」という言葉が盛り込まれる。レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーを指すこの言葉が教科書に登場するのは、これが初めてとされる。どんな風に書き込まれているのか。開隆堂出版を訪れ、実物を見せてもらった。

開隆堂の教科書は、高校の「家庭基礎」と「家庭総合」という科目で使われる。LGBTという言葉が登場するのは、人の一生や、成長、家族関係などを扱う章にあるコラムの中だ。コラムの題は「多様な性」。引用して紹介する。

《セクシュアル・マイノリティは性的少数者と訳される。一般的に、レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー(略してLGBT)、性分化疾患(インターセックス)などといった人びとを指す。「マイノリティ」といった場合、単に人数が少ないというだけでなく、差別や構造の問題によって、社会的に弱い立場にある人をいう。日本では同性同士の婚姻は法的に認められていないが、LGBTであることを公表した上で、「結婚式」をあげる人たちも現れてきている。2015年には、東京都渋谷区で同性パートナーシップ条例が成立した。》

見本誌段階のため、今後、細部の記述が変わる可能性もあるという。

出版社の工夫

開隆堂出版・家庭科編集部の荒川琢郎さんは次のように話す。

「性の多様性については以前から扱ってきましたが、今回は注目されている『LGBT』という言葉を載せることができました。ニュースで報じられ、反応も良かったのでほっとしています」

長年、家庭科の教科書を作ってきた家庭科編集部の樋口良子さんによると、教科書は検定に合格しないと発行できないため、どんな表現をするかはかなり気を遣うポイントなのだという。

「LGBTという言葉は、文科省著作の学習指導要領や学習指導要領解説には明記されていません。そこに書いていないことを盛り込みすぎると、教科書検定に合格することができません。その制約の中でどんな表現を使って、児童・生徒が理解できる教科書をつくるのかが、出版社の工夫のしどころです」

教科書検定では、教科用図書検定調査審議会が問題だと感じた点に「検定意見」がつけられる。出版社はおよそ70日以内に、執筆者と連絡を取り合いながら、その部分の記述を修正しなければならない。

だが、今回、LGBTという言葉については、検定意見が付かなかったという。荒川さんは「それぐらい社会も変わってきたのだなと、時代の大きな流れを感じました」と話していた。

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最終更新:2016/5/3(火) 10:00
BuzzFeed Japan