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同性愛者の女優、エレン・ペイジが自分の生き方をつかみとるまで

2016/5/3(火) 10:40配信

BuzzFeed Japan

エレン・ペイジ。映画「JUNO / ジュノ」で、アカデミー賞主演女優賞にノミネートされた、実力派の若手女優だ。自身が同性愛者であることを公表しているペイジだが、以前は役者としてのキャリアのために、アイデンティティーを隠すしかない、と思っていた。ペイジは、カミングアウトのきっかけにもなった出演作と、それに関わった人々との出会いについて語ってくれた。
【BuzzFeed Japan】

2014年2月14日。人権団体のカンファレンスで、女優のエレン・ペイジは同性愛者だということをカミングアウトした。「私は今日、私自身が同性愛者だから、ここに立っています」と緊張した面持ちのペイジは語った。「個人的、そして社会的な責任を感じています。同時に私は、わがままだとも思います。隠すことにもう疲れたから」。この瞬間ペイジは、カミングアウトをした同性代の俳優の中で、最も著名な存在となった。

現在ペイジは29歳。10歳の時から、プロの役者として演技をしてきた。2007年、予期せぬ妊娠をした16歳の少女の成長を描いた「JUNO / ジュノ」の演技で、アカデミー賞の主演女優賞にノミネートされ、ハリウッド・セレブの仲間入りをした。すると、彼女のセクシュアリティについて、憶測を書き立てるメディアも出てきた。この頃、彼女はまだ同性愛者であることを公にしていなかった。

「20か21歳のころは、自分のセクシュアリティについて、よくわかっていない部分がありました。無名の存在から、急に不特定多数に名前が知られる俳優になって、色々と書きたてられて、衝撃を受けました」

「JUNO / ジュノ」の演技でペイジの名声が最高潮に達したころ、「パルプ・フィクション」「エリン・ブロコビッチ」などのプロデューサーを務めてきたマイケル・シャンバーグとステイシー・シャーが、ペイジにアプローチした。同性カップルの権利のために戦った女性たちの姿を追ったドキュメンタリー「フリーヘルド」を、劇映画化しようとしていたからだ。シャンバーグとシャーは、ペイジに出演を依頼したのだ。

「フリーヘルド」はもともと、2007年にアカデミー賞を受賞したドキュメンタリー作品だ。米ニュージャージー州の刑事で49歳のローレル・へスターは、末期の肺ガンのため、余命半年を宣告される。彼女はパートナーのステイシー・アンドレに遺族年金を残そうと、地元自治体に申請を出すが、女性同士であるため却下される。ローレルはステイシーのために平等を求め、自治体と戦いながら最期を過ごす。そして、ステイシーの元を去る。

ペイジは、「フリーヘルド」の予告編を見て以来、心打たれていたという。だから、ステイシー役への出演依頼を受けた時、叫び出すくらい興奮した。「ただ『イエス』って言いました!」

「フリーヘルド」の監督、シンシア・ウェイドは、ペイジと電話で話した時のことを回想する。「ステイシーとローレルの関係が、社会的に不平等な扱いを受けていたことを説明したとき、エレンは泣き出したんです。なぜかは分からなかった。けれど、エレンにとって、とても意味のあることなのだろうということがはっきり分かりました」

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最終更新:2016/5/3(火) 10:40
BuzzFeed Japan