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巨人・菅野なぜ覚醒? 20勝は可能か

2016/5/6(金) 12:00配信

THE PAGE

 巨人の菅野智之投手(26)が負けない。5日はチーム打率、本塁打、総得点で、12球団でトップに立つ広島を相手に、7回に天谷宗一郎(32)に許した2ランによる2失点だけに抑える5安打10奪三振の無四球完投。開幕から無傷で、ハーラートップに並ぶ4勝目を挙げた。防御率は0.79である。

 開幕から勝ち負けのつかなかった試合が3試合あるが、実質、打ち崩されたのは、3月31日の横浜DeNA戦だけ。3-0で迎えた7回に荒波翔(30)、ロペス(32)に連打を浴び、筒香嘉智(24)に同点3ランを浴びた。この試合も8回を投げきり、チームは延長の末勝利している。対戦したチームの首脳陣は、皆が皆、「今年の菅野は凄い」と声をそろえる。

 今季の菅野の何がどう凄いのか。 

 元中日の“レジェンド”山本昌氏は、「今、日本でセ、パを含めて一番勝てるピッチャー。現時点では、大谷、藤浪、バンデンハークよりも菅野が上」と大絶賛する。

 実は、今春の宮崎キャンプで、山本昌氏は菅野と対談をしたが、ピッチング練習をたったの3球しか見なかったことが物議を呼んだ。「なぜ3球で隣にいったのですか? 僕に興味がないんですか?」と、菅野が食いついてきたのだ。その際、山本昌氏は、「3球見ただけで十分。ボールの走りが違った。今年は活躍すると3球でわかったから、他のピッチャーのところに行ったんだよ」と答えていた。

「私が言った通りになったでしょう。とにかくストレートの走りと質がいい。またワンシームを解禁したことで課題だった左打者の攻略に幅ができた。これまでは、左打者に対しては入ってくる軌道のボールしかなく苦労していたが、ワンシームという打者から逃げる軌道のボールができて楽になった。またワンシームを使うことで、挟み球のフォークの割合が減り、握力が持続するようになり、長いイニングを投げてもボールの質が落ちないようになった。
 28日の阪神戦では、7回のピンチに最速の151キロをマークして、力で押し切って連続三振に斬って取った。それだけのパワーがついている。安定感も素晴らしい」

 今季は表のように7試合中3試合に完投(うち完封が2試合)。7回までにマウンドを降りた試合はひとつもない。セイバーメトリクスの数値を見ても、7試合すべてにクオリティスタートをマーク、被打率は、0.180で、セではトップ、セ・パ、あわせると、バンデンハークの0.168に次ぐ2位の数値。また、27個のアウトを取る間に何個の四球を与えるかを示す制球力を表す数値 BB/9は、0.32で、セ、パでナンバーワン。ちなみに、こちらの2位は、横浜DeNAのルーキー、今永昇太の1.09である。

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最終更新:2016/5/6(金) 12:00
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