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ホモネタ飛び交う教室で孤立するLGBTの生徒たち 教師も加わる学校での差別

2016/5/7(土) 10:46配信

BuzzFeed Japan

日常的に「ホモネタ」が飛び交う教室。教師たちは見て見ぬふりどころか、自らも差別発言を繰り返す。学校でのLGBTに対する差別の実態を、国際NGOヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)が調査し、報告書にまとめた。HRW調査員のカイル・ナイトさんは5月6日に都内で記者会見し、「LGBTについて学ぶことを義務にしなければ、何も変わらない」と話した。

HRWは2015年8月~12月にかけて、LGBTの若者たち50人と、教師や専門家ら50人にインタビュー。その内容をまとめた。学校現場の現状をこう批判する。

「嫌悪に満ちた反LGBTの言葉が、日本の学校のほとんどどこにでも存在し、LGBTの生徒を沈黙、自己嫌悪、時には自傷に追い込んでいる」

日本の特徴は、LGBTの存在が「まるで見えないかのように世間で扱われている」ことだという。

当事者の発言を、報告書から引用する。

「中学校では周りの生徒からLGBTを馬鹿にする冗談をたくさん聞かされました」「周りの人はみな、LGBTの人びとは物笑いの種にしても構わないと思っているのだと考えていました」(キヨコ・Nさん、20歳)

たとえ発言が自分に直接向けられたものではなくても、当事者は傷つく。その思いを誰にも告げられず、人知れず苦しみながら学校生活を送っている。

ひとたび周囲の目にとまると、過酷な扱いを受けるケースもある。

高校生だったオサム・Iさんは、「LGBTが身近にいると知れば、ひどいことを言わなくなるんじゃないか」と考え、自分がゲイだとカミングアウトした。

しかし学校からは「風紀を乱した」と叱責された。

ある教師は「お前の隣にいるだけで俺までホモだと思われる」と言ってきた。

同級生にツイッターで罵られ、着替え時に出ていけと言われ、体育の授業では蹴られたり、ボールを投げつけられたという。

同調圧力

報告書のタイトルは「出る杭は打たれる」。このフレーズに日本の学校現場にある問題点の多くが表れていると、ナイトさんは言う。

「出る杭は打たれる」ということわざがあります。みんな同じでなければいけないという意味です。ありのままの僕では受け入れてもらえませんでした。すごく傷つきましたし、とても、とても辛かったです。(トシロウ・Yさん・17歳)

学校の教育方針に沿って、男らしく、女らしく、生きることを強いられる。そして、それに合わせられない人間は「わがまま」だとして、排除されてしまう。

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最終更新:2016/5/7(土) 10:46
BuzzFeed Japan