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金本監督が鳥谷を叱責!首脳陣はXデイを検討

2016/5/14(土) 9:00配信

THE PAGE

 鳥谷の不振を受け阪神首脳の間で検討され始めたのだが、鳥谷の続けている記録の処遇だ。現在、鳥谷の連続試合出場記録は、1647試合で歴代3位。歴代2位の記録を持つ金本監督の1766試合に迫る。連続フルイニング出場も、歴代単独4位の603試合で、今季最後まで続ければ、広島の衣笠祥雄が作った3位の678試合も、阪神の三宅秀史の持つ2位の700試合も超えて単独2位に浮上する。金本監督が持つ1492試合の世界記録には、到底及ばないが、一度途絶えると、もう再挑戦は無理になる偉大な継続記録である。

 だが、これ以上不振が続くようならば例え記録が止まることになっても、スタメン落ち、あるいはチャンスでの代打などの決断を下さねばならなくなる。ショートには大和が遜色のない守備力があって使えるため、鳥谷を外せば、打線を組むバリエーションが増える。

 金本監督は、開幕前にTHE PAGEの取材に答え「鳥谷は記録を優先させたい。連続試合出場とフルイニング出場という記録を続けることがチームの勝利につながる。その気持ちを大事にしてやりたいし、力を出せる」と、記録を優先させることを公言していた。自ら現役時代に記録をひとつのモチベーションとしてきた金本監督らしい配慮だが、ここまで打線の足を引っ張ると、鳥谷だけを特別扱いするわけにもいかなくなる。
 
 昨季、和田監督は、記録を気遣う余りに欠場の決断を下せなかった。鳥谷は6月下旬に背中を痛めたが、和田監督は記録の継続に配慮し、2試合7番に打順を下げ、その後も12試合6番でスタメン出場を続けさせた。本来ならば欠場させるべきだったが、記録がかかっていたため、負担のかからぬ打順で出場を続けさせた。

 その点「勝利のため」の大原則を守る金本監督の決断に躊躇はない。体調を崩したこともあったが、不信の新外国人、ヘイグをすぐに2軍降格させたし、藤川球児の先発転向がうまくいかないと判断すると、さっそく中継ぎに配置転換している。若手の1、2軍入れ替えや、原口の育成からの1軍登録も、フロントを動かしたのは、金本監督の実行力である。タブーなき金本采配から考えると、鳥谷でさえ例外ではないだろう。

「流れの中でなんとなくやっているんじゃなく、自分で考えて自分の力で立て直してくれないとな」

 金本監督は、そう鳥谷にエールを送ったが、チームはやっと貯金「1」で正念場を迎えている。悲しいかな鳥谷の名前がスタメンから消えるXデイは、近づいている。偉大なる記録を継続させたいのならば、金本監督の言うように、自分の力で復調した姿を見せ、ベンチの信頼を回復するしかないのだろう。

 (文責・本郷陽一/論スポ、スポーツタイムズ通信社)

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最終更新:2016/5/15(日) 23:03
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