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東京都議会の取材に行ったら「ネットメディアは報道ではない」と断られた話

2016/6/2(木) 5:00配信

BuzzFeed Japan

そのころロビーでは

11時30分ごろ。2Fロビー。傍聴券を求めて、およそ150人が列をなしていた。ざっと見渡すと年輩の方が多い。その行列をマスコミのカメラクルーが撮影している。

職員が「12時から傍聴券を配布します」と、アナウンスを始めた。およそ30分後だ。

すると、行列に並んでいた男性が、突然大声で怒鳴り始めた。

「いつまで待たせるんだ!」「さっさと傍聴券を配れ!」「役人仕事しやがって!」

男性の怒りは収まらず、その矛先は報道陣に向かう。「撮影するな!」「なんだコラ!」。大声をあげながらマスコミの集団にずんずんと分け入っていき、見えなくなる。その後、警備員が小走りに到着し、怒鳴り声は次第に遠ざかった。

え、どっちなの?

傍聴券を手に入れ、総務課で録音・録画許可を申請。開会まで時間があったので、もう一度だけ広報課に立ち寄ってみる。

先ほどとは別の広報課職員が対応している。BuzzFeedだと名乗ると、いま担当が全員出払っているが、報道として受け付けると言われる。書類に記入すると、報道の目印として黄色いリボンを渡される。撮影もOKという。キツネにつままれたような感覚になる。

ところが、本会議場に行くと、報道担当の職員が再び出てきて、「ネットメディアは報道としては扱わない」「一般傍聴席に座ってください」。ややこしい。

「取材許可は議会が決めること」

話をすると、今度は上司の報道係長が対応してくれた。

話の要点はこうだ。

・広報課には、写真撮影や取材を許可する権限がない。
・取材を許可するかしないかは、議会が決めること。
・どの席を記者席にするか、どこの位置から撮影をさせるかなども議会が決めている。
・議会はインターネットメディアを、報道として認識していない。

それは、明文で決まっているルールなのだろうか?

カギを握るのは「議長」

東京都議会傍聴規則というルールがあると教えられた。

中身をみると、第2条に「傍聴席は、これを一般席、報道関係者席及び特別席に分ける」と書いてあった。ただ、これだと「誰が報道関係者なのか」はわからない。

もうひとつ、第13条で、「傍聴人は、傍聴席において写真、映画等を撮影し、ラジオ・テレビ等の録音若しくは録画又は中継をしようとするときは、あらかじめ議長の承認を受けなければならない」とあった。

明文として書かれているのはこの程度。ざっくりいうと、報道機関として扱うかどうか、撮影を許可するかどうかは、議長次第のようだ。

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最終更新:2016/6/2(木) 5:00
BuzzFeed Japan

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