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東京都議会の取材に行ったら「ネットメディアは報道ではない」と断られた話

2016/6/2(木) 5:00配信

BuzzFeed Japan

記者席との違いは?

時間切れになった。本会議が始まる。報道用の席には、知人の記者たちが並んでいた。彼らの動きを見ていると、一般傍聴席との違いがあることがわかる。

報道でなく一般傍聴者として入ると…

・テーブルがない
・パソコンが使えない
・写真や動画を記事に使うことができない

席に着くと、まもなく知事が登場した。カメラのシャッター音がいくつも重なる。記事に載せられないが、せっかく許可を申請したので、議場の雰囲気を撮影しておいた。

知事が所信表明演説を始めた。

知事は、公私混同疑惑に言及し、「海外出張でファーストクラスやスイートルームを使わない」「公用車の運用は厳格にする」などと表明した。

政治資金疑惑については、調査の結果を「本議会での審議に間に合うように公表し、ご説明申し上げたい」と述べた。

基本的にうつむいて、淡々と文章を読み上げていく知事。ときおり顔を上げると、一斉にシャッターが切られる。

疑惑についての謝罪・説明は、わずか2~3分で終わった。

オリンピックなど、他の話題に移ると、知事は次第に早口になっていった。所信表明演説の締めくくり、知事は次のように述べ、頭を下げた。

「都民のみなさま、都議会のみなさまの信頼を損なうことになり、誠に慚愧の念に堪えません。真摯に反省し、問題に対応してまいります」

「多大なるご迷惑をおかけしましたことを心からお詫び申し上げます。このたびは誠に申し訳ございませんでした」

野党側から少しヤジが飛ぶ。与党側は静まりかえっている。議長が「静粛にしてください」と注意すると、場内がスッと収まった。

知事の発言が終わる。演説は全部で20分程度だった。

ネットニュースが「報道」とみなされるためには?

終了後、再び広報課で話を聞いた。

いまのところ議会が「報道」として扱っているメディアは、新聞協会、雑誌協会、テレビ・ニュース映画協会、日本専門新聞協会、地方新聞協会に所属する各社のほか、都政・都議会を継続的に報道している社だけだという。

ネットのニュースサイトでも、議長の許可があれば「報道」として扱われる可能性はある。

だが、そのためには、議会運営委員会でOKをもらう必要があり、そのためには都議会議員に議題を出してもらう必要がある、ということだった。

BuzzFeedはアメリカ大統領に単独インタビューしたり、BuzzFeed JapanとしてもG7サミット取材の記者団に加わったりしているけれど、東京都議会取材への道は遠い。

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最終更新:2016/6/2(木) 5:00
BuzzFeed Japan

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