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若い世代を中心に、自分の顔をアプリなどで加工する「盛り」技術が浸透しています。現実とのギャップを気にすることなく、SNSに「盛り写真」をあげる理由は何か? 東京大学で“シンデレラテクノロジー”を研究する久保友香さんに聞きました。【BuzzFeed Japan / 與座ひかる】
ーー最近の女の子って、すごく盛るじゃないですか。
そうですね。でも「最近の女の子」限定だとは考えていません。「嘘でもいいから一瞬だけでもキレイになる技術」が、一般社会にもようやく落ちてきた……というのが私の考えです。
例えば、美しい芸能人の方だって高度なメイク技術を使っていたり、Photoshopで加工していたりと、本当の姿はわからないですよね。
昔なら、平安時代のお嫁さんが白塗りにして、眉を剃り落としていたりとか。ああいうのも誰が誰かわからないですし(笑)
これらもすべて、本来の自分を隠す「盛り」だと言えると思うんです。
ーー言われてみれば芸能人は常に「盛ってる」状態ですね。
はい。こうした本来の自分を隠し、「理想の自分」に見せる盛り技術は、長い間、選ばれた人のみに許された技術でした。
しかし、現在はハイテクコスメやカメラアプリを駆使すれば、一般人である私たちも「理想の自分」を実現できます。
その技術進化をいち早く取り入れ、楽しんでいるのが若い女の子たちなんです。
ーーでもいくら理想に近づいたって、現実とのギャップがあるじゃないですか。
そう! 私も不思議に思って、たくさんの女の子にインタビューをしました。話を聞いているうちにわかったのは、理想と現実の「差」はあまり気にしてない子が多いということです。
むしろ、女の子が重要視しているのは努力の過程です。「盛る」って実はクリエイティブなセンスと努力が要求されます。トレンドを押さえつつ、コスメの使い方や、カメラアプリの使用センスで個性を出さなくちゃいけないので。
だから、完成した写真が上手に盛れていると、仲間うちではよしとされるんです。もはや「作品作り」に対する評価ですね(笑)
最終更新:2016/6/3(金) 17:18
BuzzFeed Japan
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