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喫煙者が吸っているタバコの煙を間接的に吸い込んでしまう「二次喫煙」の健康への影響が問題となり、日本でも公共の場での「分煙」が進みつつある。しかし今、タバコの煙そのものを吸い込まなくても、部屋や衣服に染み付いた煙の成分を吸い込むことで健康被害の可能性があるとする「三次喫煙」という概念が注目されている。「三次喫煙」とは何か、その危険性や対策を、受動喫煙問題などに詳しい国立がん研究センターがん対策情報センターの吉見逸郎主任研究員に聞いた。
「三次喫煙」とは、どのような状況を指すのだろうか。吉見研究員はこう説明する。
「たばこを吸った部屋には、煙が残っていなくとも、家具や壁、衣服に付着する形で、煙の成分が残ります。付着する成分のうち、ニコチンは空気中の成分と反応し、ニトロソアミン類へと変化する。このニトロソアミン類の中には、発がん性物質も含まれています。そのため、部屋や衣服などに残ったこの成分を吸い込んでしまうことで、健康被害が起こるのではないかと懸念されています」
「三次喫煙」が注目されるようになったきっかけは、2009年に米ローレンス・バークレー国立研究所の研究者らが発表した論文だ。この研究では実験により、タバコを吸った後の室内に煙の中のニコチン成分が残り、発がん性物質に変化するという事実が明らかになった。これを受け、日本でも厚生労働省が2010年に「受動喫煙防止対策について」とする局長通知の中で、三次喫煙の概念を「残留たばこ成分」という名称で初めて認め、情報提供を呼びかけている。
吉見研究員によると、「三次喫煙」は副流煙による受動喫煙被害と区別することが難しく、「三次喫煙」それ自体にどれほどの健康被害の危険性があるのかについては研究結果がないという。しかし、室内に残ったニコチンで発がん性物質が発生することは立証されているため、「家などで発がん性物質を日常的に吸い込むことで、がんのリスクが上昇する可能性はある」と指摘する。
吉見研究員は「仮説」だと前置きした上で、通常の大人よりも、妊婦や子供の方がより影響を受けやすい可能性があると指摘する。子どもは身体が小さいため、同じ量の発がん性物質を取り入れた場合でも、大人と比べ影響が大きくなると考えられるためだ。特に「ハイハイする赤ちゃんは地面への距離が近く、部屋の中にある物を口に含むこともあるため、絶対的にも相対的にも三次喫煙による影響を受けやすい可能性があります」。
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