ここから本文です

「人気なのに儲からない?」TBSラジオにポッドキャスト移行の背景を聞いてみた

2016/6/10(金) 13:45配信

BuzzFeed Japan

「終了」というより「リプレイスメント」

ーーそこでポッドキャストを終了して、新たにサービスを立ち上げたわけですね。

三宅:そうですね。基本的な考えかたとしては終了というより、「リプレイスメント」だと思っています。

ポッドキャストと同じく基本的にすべて無料ですが、2段階の聴き方があって、ユーザー登録なしで番組の最新話をずっと聴く形と、ユーザー登録していただいて全話お聴きいただく形。

個人情報を細かく取るような設計にはしていないですけども、ある程度の属性情報がわかってきますので、それに伴った広告を今後検討していきたいです。

すべては、このサービスを無料でユーザーさんに届けるためっていう気持ちがありまして、これでバカ儲けできるとは正直思ってないんですよね。サービスをきちんと維持していくために一定の収入が必要であるということです。

全体的に聴けるコンテンツはこれまでより増えますよ。ポッドキャストはサーバがしんどかったので配信期間に制限がありましたので。

なので、TBSがポッドキャストのようなサービスを「終わらせます」「やめました」ということではなくて、「ポッドキャストという名前のサービスは一旦閉じます。その代わりにほぼ同様か、むしろいまの時代に即しているであろう『ラジオクラウド』というサービスをご用意しました」という話です。

じつは世界有数のポッドキャストだった

ーー「終了!」というニュースに皆さんショックを受けていたようです。例えば名前はそのまま、中身だけラジオクラウドを提供してもよかったのでは。

三宅:まさにその議論もありました。ただ、「ポッドキャスト」ってTBSがつくった固有名詞というわけではなく、単純に技術の名称が名詞化してしまっているようなものです。

まあやってることはポッドキャストなんですけども、せっかく新しいサービスを立ち上げたので、かっこいい名前はないかなってみんなで話し合いをして決まったんです。

萩原:クラウドサービスが一般化してきているので、違和感もないでしょうし、なんとなくサービスの主旨をわかってもらえるかなと。みんなが共有認識を持てる言葉を並べたら、「ラジオクラウド」という名前になりました。

ーーそもそもポッドキャストの維持費ってどれぐらいかかるものなんですか。

三宅:TBSポッドキャストは世界でかなり上位だったんです。ダウンロード数がとんでもない数になり、サーバ代が大きなコストになってきました。

大きなサーバに入れ替えたりしたんですけども、それでもコアタイムになるとリスナーさんから「遅い」「繋がらない」とお叱りの声を受けることが多かったです。年間で数千万円のサーバ費用が出ていって、さらに使う人にもストレスを与えていました。

リスナーに楽しんでもらえている実感もあったんですけど、非常に厳しい段階になってきていましたね。

2/3ページ

最終更新:2016/6/10(金) 14:49
BuzzFeed Japan