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【参院選】首相ふれぬ改憲……議論リードする「日本会議」、その中枢に迫る

2016/6/28(火) 17:20配信

BuzzFeed Japan

目標は目先の選挙ではない、国民投票での勝利にある

ところがいま、自民、公明の与党はすでに衆議院で3分の2を確保し、今回の参院選でも、現状、各社の世論調査では与党優勢と伝えられている。議席数というハードルのクリアは目前に迫っている。
だから、彼らはすでに先を見越している。憲法を改正するためには、最終的に、国民投票で過半数の賛成を得ないといけない。
「必要なのは国民を巻き込んだ運動です。理屈、理論だけでは世の中は動きません。草の根運動が必要なのです」

草の根運動の中心が「国民の会」による1000万筆の署名運動だ。代表発起人には、元小結・舞の海秀平さん、ベストセラー作家の百田尚樹さんといった著名人も名を連ねている。
署名は郵便、FAX、メールで送ることができる。百地さんによると、改憲に向けたこの署名は、単なる数集めのためにやっているわけではない。賛同者のリストはそのまま、国民投票で賛成を呼びかける「基礎資料」に転じていく。
「私たちは現実の運動をやってきた。単に1000万を集めるのが目的ではありません。選挙並みに考えないといけない。だから、FAXやメール、郵送なんですよ。送られた署名を手元に置いておく。これを元に、国民投票の声かけをするのです。1000万が2000万、2000万が3000万にならないといけない。実際に投票所に足を運んでもらわないと意味がないのです」
選挙では、こうした基礎資料の質が、勝敗を決めていく。署名は、国民投票勝利のためのツールになるのだ。

「私の成功体験で大きいのは元号法制化運動です」と百地さんは話す。
元号法は「1.元号は、政令で定める。2.元号は、皇位の継承があつた場合に限り改める。」という、短い法律だ。
日本会議のホームページに掲げられている年表をみると、手厚く描写されている。成功体験を持っているのは、百地さんだけではない。いま、各地で進む署名運動は、元号法の成功体験が基になっているのだろう。

昭和、平成という元号を法的に根拠づけるために、1970年代、全国各地で運動が始まった。各地に賛同者を集い、地方議会から議決をあげるよう促し、それを基盤に、最後は国会を動かす。「民主的」な方法で、政治を動かした運動だ。
この運動を担ったのが日本会議の前身「日本を守る会」である。

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最終更新:2016/6/29(水) 1:10
BuzzFeed Japan

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