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「サバの刺身」食べたことある? 福井・若狭湾のサバ養殖事業で実現へ

2016/7/7(木) 18:01配信

THE PAGE

 一方で、養殖はエサの管理がしやすく、すぐに調理できるため、寄生虫の心配がほとんどなく、滅多に口にすることが出来ないサバの刺身として提供することに着目しました。若狭湾観光連盟の岩本克己事務局長は「すでにブランド化している関サバや宇和島のサバのように、若狭産も刺身で提供できれば、養殖でも採算が取れる」と理由を語ります。
 
 “先進地”で口にしたサバの刺身は「甘み、食感がいい。食べ応えがあり、若狭のおいしい魚を食べたわれわれでも、絶品と認めるものでした」(同)。養殖事業が若狭産サバ復活の切り札になると確信した瞬間でした。

研究者の支援受け、いけすで生育スタート

 早速、6月には田烏漁港沖合に縦横7メートル、深さ5メートルのいけすを設置し、石川県沖で捕れた小型魚(重さ約300グラム)約1000匹を放流。かつてサバ漁を担ってきた市漁協組合員らが、福井県立大・県立若狭高・県栽培漁業センターの研究者の支援を受けながら、専用のエサを与え、管理を始めています。

 予定では10月ごろ、約600グラムにまで成長した養殖サバを市内料理店の水槽に初出荷し、刺身として売り出します。「今のところ順調に育っていますが、夏の暑さが乗り切れるか、育ったサバを無事に店まで輸送する手段を確立できるか、これからが正念場です」(岩本事務局長)。同じく秋には、全国のサバの産地が一堂に集まる「鯖サミット」を小浜市で初開催。そこで若狭産サバの刺身を一気に広めたい考えです。

 「来年度には、養殖で育った親魚から採卵し、その稚魚からの養殖も目指します」(岩本事務局長)。

 かつて、サバの味を都に広める起点となった鯖街道の地、小浜。今度は、ここでしか食べられないサバ料理をつくり出すことで、観光客を招き入れる玄関口を目指したい―。将来的には、奈良・東大寺に水を届ける「お水送り」の神事や、鯖街道めぐりとタイアップしたツアーなど、サバの刺身を切り札にした取り組みを広げていきたいと意気込んでいます。

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最終更新:2016/7/7(木) 18:01
THE PAGE