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【リオ五輪】 体操男子、リオとアテネを繋いだ「栄光の架け橋」 共通点と違いは

2016/8/9(火) 13:39配信

BuzzFeed Japan

逆転首位になったのはともに鉄棒

アテネ五輪で日本が最初に挑んだ競技が床運動だった。塚原の3回転宙返りが2回になるミスもあり、全体で7位と出遅れた。リオ五輪でも最初に挑んだあん馬でつまづいた。山室がまさかの落下。全体で6位スタートとなった。両大会ともに、他のメンバーがチームメイトのミスをカバー。このチームとしての戦いこそが、体操団体の醍醐味といえる。

アテネ、リオともに逆転したのは鉄棒だ。

リオ五輪、1位ロシアと1.3差で迎えた鉄棒。日本は加藤、内村、そして田中がミスなく完璧な演技を見せ、ロシアを抜いてトップに立った。山室は「(田中)佑典の鉄棒が終わった時点で、泣きそうになった」と試合後に話している。

アテネ五輪では鉄棒は最終種目。トップのルーマニアと0.063の2位で迎えた。1位のルーマニア、3位のアメリカが鉄棒で落下する中、日本は米田、鹿島がミスなく演技をし、エースの冨田に繋ぐ。

冨田はスーパーE難度のコールマンに成功、フィニッシュは伸身の新月面宙返り。NHKの刈屋富士雄アナの「伸身の新月面が描く放物線は、栄光への架け橋だ」の名実況は今も語り草だ。

高校1年の夏、内村はこのアテネでの体操男子の快挙をテレビで一人見ていた。アテネでの日本の勝利を見て、鳥肌が立つような感動を覚えたという内村は、真剣に体操に取り組み、五輪を目指そうと考えた。そして、個人で世界最高の選手となっても、アテネと同じように団体で金メダルを獲ることに何よりもこだわった。

「北京、ロンドンとメダルを獲ってきて一番重たい」

団体の金を手にする内村の言葉には、高校1年のあの夏に抱いた思いが込められている。冨田が描いた栄光の架け橋は、内村へ。そして、内村らの金メダルに感動した少年たちが、東京五輪へと体操日本の夢を繋いでいく。

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最終更新:2016/8/9(火) 13:39
BuzzFeed Japan

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