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中日低迷に落合GMの責任はないのか?

2016/8/12(金) 12:00配信

THE PAGE

 元西武、ヤクルト監督で、高木守道氏が中日監督時には、臨時コーチを務めたこともある広岡達朗氏は、「落合も現場の監督も責任に関しては同類」と叩き切った。

「中日の内部事情はよくわからないが、名古屋の土地柄は、勝てばお客さんが来るが、負けると球場がガラガラになる。客が入らないことで、監督交代に踏み切ったのかもしれないが、チームが勝てない原因というのは監督だけの問題ではない。フロントとコーチの役割が大きいのだ。広島の成功を見れば明らかだが、フロントが、外国人、ドラフト、そして補強で戦力を整え、コーチが根気強く若手を育てている。比べてみると、中日の問題点はよくわかる。森ヘッドが代行監督になっているが、コーチの責任も重い。それとシーズン途中の監督解任はよくない。チームにプラスになることは少ないだろう」
 
 落合GMが、GMに就任したのは、高木体制が低迷した3年前。落合GMは白井オーナーと協議し、兼任のリスクを覚悟した上で、“野球を知っている”、谷繁を監督に抜擢した。だが、ドラフトや戦力外選手なども含めて両者が、話し合いを行うことは、ほとんどなく、谷繁前監督が知らないところで、どんどん重要案件が決まっていくため、谷繁前監督が不振感を抱き白井オーナーに直訴するような事態にまで陥っていた。

 最終的に白井オーナーは谷繁前監督を切り、落合GMを取った形となったが、GMと監督が冷戦状態のチームが強くなるはずがない。組織としての問題があり、それだけで、落合GMのGMとしての素養を問われるべきだが、一方で「GMをコロコロ変えていれば、チームは強くならない。GMは監督より長期契約を結ぶべき」という考え方もある。メジャーでも4年、5年の複数年契約をGMと結ぶのが主流だ。
 
 落合GMの契約は、今季限りで切れるので、そのGM手腕を中日の白井オーナーは。再検討する必要はあるだろう。しかし、現状、白井オーナーの落合GMへの信任は厚く、なにしろ契約を重んじる性格の落合GMが自ら辞任する可能性も低い。「監督が変われば、勝てる戦力はある」とするフロントの人間もいて、落合GM体制は揺るぎそうにない。だが、“子飼い”の小笠原道大2軍監督の監督抜擢で結果を残せないときは、名古屋の財界も落合体制に嫌悪感を示していることもあって、いよいよ落合GMの責任が追求されることになるだろう。

(文責・駒沢悟/スポーツライター)

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最終更新:2016/8/12(金) 14:55
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