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<リオ五輪>20年ぶりの下克上を続ける女子バスケのメダル可能性

2016/8/11(木) 16:00配信

THE PAGE

 グループリーグは、残すは2試合だが、オーストラリア、フランスは、このリーグの2強で、トルコ以上に厳しい戦いを余儀なくされるだろう。

 だが、メダルを狙うならば、決勝トーナメント進出後に、どこと対戦するかも想定しておかねばならない。このグループで4位通過となれば、相手の1 位、つまり金メダルの大本命、アメリカと対戦することになる。そうすれば、準々決勝敗退は濃厚で、メダル獲得を本気で狙うならば、2位、3位でこのグルー プを勝ち抜く必要がある。オーストラリアや、フランスから金星を奪わねばならない。世界のトップ4に入る強豪を相手に、日本流の走るバスケットを実現できるのだろうか。

 原田さんは、「一発勝負の五輪では何が起こるかわかりません。勝つ可能性があるのならフランスです。エースPGがエントリーすることができずに、隙はあります(日本が勝ったベラルーシにフランスは73-72
)」と可能性を語る。フランスに勝つための条件としては、以下の6つをあげた。

1 先行逃げきり
2 スリーポイントの成功率アップ
3 互角の(に近づける)リバウンド
4 吉田の自由自在な動きと高田の大暴れ、
5 ゴールに攻める縦のドライブ
6 デイフェンスのアジャスト、徹底度

「バスケットが40分間続けることができるかにかかってきま す。あとは、スリーポイントの精度でしょう。日本は、中の攻撃オプションもあるチームですが、強豪相手には、スリーの成功が効いてきます。よくなってきているリバウンドも、なんとか互角に近づけ、特にオフェンスリバウンドを相手にとられないことです。ここでの攻防に勝つことが走るバスケットにつながります。とにかく吉田選手が基点になっているチームですから、彼女が、どれだけ早く相手陣内にボールを持ち込み、テンポアップして、ゲームメイクができるかです。吉田選手が自由に動くことができれば、渡嘉敷選手も生きてきます。どうしても吉田選手、渡嘉敷選手、栗原選手はマークされますので、ここまで存在感を示している高田選手が、この試合でも暴れることもポイントかもしれません」

 原田さんが出場したアトランタ五輪以来、20年ぶりの決勝トーナメント進出を果たして、さらにその上を超えていくことができるのか。原田さんは、後輩たちへの期待をこめて、こんな言葉で、分析を結んだ。

「選手は“目標はメダル”と言葉に出します。20年前、私たちは、そう言えませんでした。五輪に出てから、やっと世界で戦える可能性を感じましたが、彼女ら が、五輪前からメダルを意識できるのは、そういうレベルを体感して、非常に高いモチベーションを持って挑んでいるということです。チームメートにWNBAでプレーしている渡嘉敷選手がいて、アジアチャンピオンにもなった。そして世界の強豪を相手に強化試合を行う中で“世界と戦える”というものも実感として刷りこまれたのだと思います。そう考えると彼女らはあきらめないでしょう。ここからの戦いへの期待感が高まります」

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最終更新:2016/8/11(木) 22:06
THE PAGE