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世界を支配するグローバルな裁判所の秘密 BuzzFeedの調査報道で明らかに

2016/8/28(日) 23:55配信

BuzzFeed Japan

世界を統治する裁判所

ISDSについてよくある警告は、企業が自分たちの都合で、公益性のある法律を廃止させようとしているというものだ。

例えば、タバコのパッケージに健康被害の警告を出す法律や、水源を危機にさらすような採掘を禁止するような法律だ。しかし、BuzzFeed Newsはもっと衝撃的なことを発見した。それは、資金洗浄や汚職の容疑で起訴され、中には有罪判決を受けた企業幹部たちが、ISDSを利用して罪を逃れようとしていることだ。

以下の3つは、私たちが世界各地を取材し、発見したいくつかの事実だ。

エジプトでは、ドナルド・トランプのビジネス・パートナーだった不動産王が、エジプトの人たちから何百万ドルもの金額をだましとる取引に関わったとして、懲役5年を宣告された。これはタハリール広場革命後、初めての汚職有罪判決の一つだった。長年、汚職で利益を得てきたエジプトのエリートたちがようやく罰せられるという希望が持たれたが、この不動産王はエジプト政府をISDSで訴え、宣告された懲役をなかったことにした。

エルサルバドルでは、ある工場が、長期にわたって国の指導を無視し、村を鉛で汚染していたことがわかった。村には大勢の子供がいた。しかし、工場側の弁護士はISDSを使って、刑事訴追や地域の汚染除去、必要な医療提供の責任を逃れた。

インドネシアでは、3億ドル以上の横領で有罪判決を受けた、金融業者2社が、ISDSを利用することで、インターポールをかわし、資産を隠し、罰を無効にした。これらの企業幹部たちは、自分たちの非を認めていない。

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最終更新:2016/8/29(月) 1:04
BuzzFeed Japan

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