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プール飛び込みで首骨折……繰り返される事故 原因に「現実離れした指導」

2016/9/29(木) 5:10配信

BuzzFeed Japan

「今でもこんなことを……」現場からも驚く声があった

そもそも、都教委はリーフレット作成と時期を同じくして、プールのスタート台を取り払っていた。入水角度を大きくしないための措置だ。これ以降、高校のプールで飛び込みを指導すること自体、減っていたという。
「(飛び込み指導について)統計はありませんが、現場からは減っていたと聞きます。今回の指導の内容を聞き、体育教諭から『今でもこんなことをやっているのか』と驚く声もありました」(佐藤さん)

男性教諭は都教委の調査に対して「目標を設定したほうが、生徒たちも努力をする。それが(水泳の)スタートができることにつながっていく」と指導の意図を説明したという。

佐藤さんは「安全面での知識や能力があれば、こんな指導は考えられない。水泳については、高校の代表者を集めて毎年、説明会をしていたが、現場にどう伝わっていたのか……」と話す。

都教委が検証すべき課題は多く、残っている。

スポーツ庁担当者→「事故が繰り返されるようなら、対策を考えていかないといけない」

学習指導要領などによると、中学までは安全の確保を理由に、飛び込みではなく、水中からのスタートを教えている。高校では「水泳のスタートについては、段階的な指導を求めています」(体育授業を管轄するスポーツ庁担当者)。つまり、飛び込みを禁じてはいない。

今回の事故を受けて、何か動きはあるのか。

スポーツ庁の見解はこうだ。「この事故を受けて、特別なにかをすることは考えていない。学習指導要領など現状であるものを周知徹底する」

「周知徹底」して事故が防げるなら、今回の一件は起きていないのではないか。そう質問すると、担当者はこう答えた。

「事故が繰り返されるようなら、対策を考えていかないといけない」
飛び込み事故はすでに繰り返され、低くないリスクが指摘されている。対策を検討する時期に入っているのではないか。

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最終更新:2016/9/29(木) 10:43
BuzzFeed Japan

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