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繰り返されるホメオパシー騒動と「ニセ科学」 本当の問題はどこに?

2016/10/22(土) 9:28配信

BuzzFeed Japan

またホメオパシーが話題になっている。

今回の発端は、人気ブロガーのイケダハヤトさんがブログでハチ、ムカデに刺された症状がホメオパシーで治ったという友人の「体験談」を紹介したことだ。【BuzzFeed Japan / 石戸諭、播磨谷拓巳】

問題の根はどこにあるのだろうか。

イケダハヤトさんは、自身のブログでハチ、ムカデに刺された症状がホメオパシーで治ったという友人の「体験談」を紹介。

イケダさんのもとには「エセ科学に手を出した」「ホメオパシーはありえない」などと批判が殺到した。

そもそもホメオパシーとは?

ホメオパシーはヨーロッパで誕生した民間療法の一つで、簡単にいえば、治したい症状を引き起こす成分をものすごく薄めて、砂糖粒に染み込ませて、その砂糖を飲むというもの。砂糖粒はレメディと呼ばれている。

その主張通りに作られたものは、科学的になんら意味がないレベルまで、成分を薄めてしまう。そのため、砂糖粒には味覚に作用する甘さ以外は、特に意味もなく、副作用もない。飲んだところで効果はない、というのが多くの科学者、医師の一致した見解だ。

「ホメオパシーに科学的根拠はありません」

効果があると主張する医療関係者がいたとしても、それは極々少数で、かつ科学的なプロセスを踏まえた主張ではないことを理解しておきたい。

「虫刺されであれ、風邪であれ、もっと重度の病気であれホメオパシーに効果はありません。これまでホメオパシーの科学的根拠を調べようと、多くの研究がでています。実際に患者を二群に分けた研究もあります。一方の群にレメディを与え、もう一方の群に偽薬を与えた臨床試験においても差はでませんでした」

BuzzFeed Newsの取材にこう断言するのは、代替医療やニセ科学問題に詳しい、内科医のNATROMさんだ。

科学的な根拠がないことと、「効果」があると信じることは別問題

ペンネームで多くの著作を執筆しており、この問題の専門家だ。なぜ、ホメオパシーをめぐる騒動が繰り返されているのか。NATROMさんの見解はこうだ。

「『ホメオパシーで治った、と本人が思っている』体験があることが事実だからでしょう。私もそこは否定するつもりはありません」

多くの誤解があるが、科学的な根拠がないことと、レメディに「効果」があると信じることはまったく別の話だ。

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最終更新:2016/10/22(土) 9:28
BuzzFeed Japan