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「パニック」の語源、あわてんぼうの神様が変身した奇妙な姿の星座とは?

2016/10/29(土) 17:00配信

THE PAGE

 紅葉が少しずつ色づいてくる時期。気温も下がり、秋らしくなってきました。秋のはじまりを感じるお誕生日の星座をご紹介しましょう。

【連載】東京で見える星たち

夜空に輝くいびつな逆三角形

 夏の大三角の星、こと座のベガから、わし座のアルタイルへとたどり、そのまま目線を下げてみてください。

 いびつな逆三角形の星の並びが見つかります。それがお誕生日の星座でおなじみの「やぎ座」です。明るい星がないので、街の灯りがなるべく少ないところで、観察してみてください。

  

おっちょこちょいな神様

 やぎ座の星座絵を見ると上半身はヤギで下半身は魚の姿が描かれています。なぜこんな姿になっているのでしょうか。

 もともとは、ヤギの角や毛が生えた、人間のような姿をしたパーンという牧場の神様がいました。パーンは、陽気でおっちょこちょい、お酒が大好き、森の妖精(ニンフ)も大好きで、よく追いかけて遊んでいたとか。そんなある日、ナイル川のほとりで神様たちの大宴会が開かれました。宴会と聞いて、もちろんパーンもかけつけました。パーンはお酒も入ってテンションがあがったところで笛を吹いて踊り、神様たちを楽しませ宴会を盛り上げていました。すると突然、宴会の席に恐ろしい怪物テュフォンが叫びながら乱入してきました。このテュフォンは、頭がいくつもついて火を噴き出す、大神ゼウスですら止められない怪物でした。そんな怪物が現れたので、宴会は大パニック。神様たちは、怪物に捕まるまいと思い思いの姿に変身して、すばやく逃げ出しました。パーンも、近くに流れている川を見て「魚に変身すれば、見つからずに逃げきれるだろう」と考え、川に飛び込みながら魚に変身しようとしました。しかしパーンは、お酒もたくさん飲んでいて、あまりにも慌てていたために変身に失敗してしまい、上半身はヤギ、下半身だけが魚の姿になってしまったのです。なんとか逃げきれたパーンですが、その姿を見た大神ゼウスがあまりにも面白いと大笑い。「これはみんなに見てもらおう」と星座にあげたといわれています。

 実は、このパーンの物語が語源となったのが「パニック」という言葉です。パーンの出来事は、星座になったり言葉になったりして、私たちの身近に存在していたのですね。

 やぎ座生まれの方、パーンの性格を受け継いでいたりしませんか? 慌てそうなときは、夜空に輝くやぎ座を眺めて「こうならないように」と気持ちを落ち着けるきっかけになりそうですね。

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最終更新:2016/10/29(土) 17:00
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