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「障害者スポーツは福祉ではない。競技だ」カンパラプレス・越智貴雄代表

2016/10/26(水) 12:54配信

THE PAGE

良質なコンテンツ、それしかない。そこだけはブレない。

 もっともキャッチーな記事作ったら、アクセス伸びるんじゃないかなと思うには思うんですけど、先日、考えさせられる出来事がありました。

 リオパラリンピックの前に、ベルギーのマリーカ・ヴェルヴートという車椅子の選手が「パラリンピックが終わったら安楽死を考えている」という報道が広がったんです。イギリスのタブロイド紙が最初に報道したんですが、それをネットメディアが取り上げて、一気に世界中に広がったんですね。

 でも本人はそうは言っていないんです。「安楽死の選択肢もある」と言ったんですね。これが「安楽死」「パラリンピック」という言葉だけが独り歩きして伝わったたんです。選手は「そんなことはない。それは誤報だ」と記者会見を開いたくらいです。それは怖いなと。アクセスを取ろうとすると、極端な例だと思うけど、こういうことが起こってしまいます。

 やはり、パラリンピアンならではの面白さを選手と密に話をし、面白さを感じ取ったものを伝えるしかないんじゃないかな。それを記者といっしょにやっていこうと。良質なコンテンツ、それしかないんじゃないかな。そこだけはブレないようにしたいのです。話をしていれば、いい話が引き出せるはず。それだけは信じようと。

 ただ、お金がなければ取材を重ねれられません。選手の魅力にフォーカスしながら、カンパラプレスとしての取材をしながら、売上をあげていきながら、投資をしていきたい。その循環ができたら、自分のやりたいことにつながっていくと思います。

 まだまだ障害者スポーツは福祉の目で見られています。そういう側面もあるけれど、競技スポーツとしての面白さを伝えて行きたいですね。

(聞き手・奥村倫弘)

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最終更新:2016/10/28(金) 18:56
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