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高樹沙耶容疑者逮捕、彼女が訴えていた医療用大麻ってどういうもの?

2016/10/25(火) 21:43配信

THE PAGE

 大麻を隠し持っていたとして、元女優の高樹沙耶(本名:益戸育江)容疑者が逮捕されました。高樹容疑者は「自分のものではない」と否定しているそうですが、女優を引退後は、医療用大麻の解禁を訴える活動を行っており、参院選にも出馬していましたから、今回の逮捕について驚きの声はありません。

【参院選2016 第一声】新党改革 東京選挙区・高樹沙耶(全文)「医療大麻で医療費の削減ができます」

諸外外国ではどんな扱い?

 現行法では大麻の所持は完全に違法ですが、高樹容疑者がこれまで訴えていたように、諸外国では大麻が合法なところも少なくありません。米国では以前は完全に違法で、現在でも連邦法では禁止されていますが、州法では医療用の大麻を認めるところが増えてきています。

 コロラド州やワシントン州などでは医療用のみならず嗜好用の大麻についても合法化されました。欧州でもオランダ、ベルギー、スペインなど、一定の制限下で大麻を使える国は多く、今後はこうした動きが広がっていくことが予想されます。

医療用大麻の合法化で税収増も

 医療用の大麻は末期がんの患者の痛みの抑制に大きな効果があるといわれています。実際、末期がん患者向けに正式に処方される鎮痛剤の中には、麻薬に近い成分を用いたものが多く、医療現場ではこうした薬物の効果は立証されています。

 大麻について積極的な立場の人は、医療用という枠組みを超えて、嗜好品として楽しむことも問題ないとしています。完全に社会のコンセンサスが得られたわけではありませんが、大麻は過剰に摂取しなければ、健康に害を与えないという見解が多くなってきたのは事実でしょう。

 医療用大麻の合法化が進んでいるのはその効果について認識が高まってきたということもありますが、何と言っても大きいのが税収です。大麻を合法化したところでは、アルコールに対する課税より税収が増えたケースもあり、財源不足に悩む政府にとっては格好の財源になっています。

現時点ではあくまで違法

 ちなみに日本では、もともと大麻は繊維の素材として使われていたほか、一部では薬品としても用いられていました。戦後になってGHQ(連合国軍総司令部)の命令で禁止になりましたが、もともと大麻に対しては厳しく規制するという概念はありませんでした。

 また覚醒剤の一種で大麻よりはるかに危険性が高いメタンフェタミン(商品名ヒロポン)も1951年に禁止されるまで、ごく普通に流通していたことを考えると、米国に占領される前の日本は薬物の摂取に対してそれほど厳しい土壌ではなかったようです。

 現時点ではあくまで違法であることは事実ですが、医療用大麻の効用などについては、もう少し議論が必要なのかもしれません。

(The Capital Tribune Japan)

最終更新:2016/10/25(火) 22:30
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