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なんて読む? 北方領土の難読地名「色丹」「斜古丹」「爺爺岳」

2016/12/14(水) 19:17配信

THE PAGE

 日ロ首脳会談を控え、領土交渉の進展に注目が集まる北方領土。かつて社会の授業で必死に覚えた北方4島の地名と位置も、いざ思い出そうとすると言えない、書けない……という人も多いのではないでしょうか。4島の名前はもちろん、元島民の方が大切にしてきた島のいろんな地名も学んでみませんか。

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歯舞群島 小さな島の名前も難読です

 北海道本島から最も近い歯舞(はぼまい)群島。アイヌ語の「流氷のある島」が名称の由来です。歯舞群島はいくつか島がありますが、「秋勇留(あきゆり)島」、「勇留(ゆり)島」、「志発(しぼつ)島」など、読み方がわかりにくいものもあります。現在、日本の制度では、根室市に所属しています。

 歯舞群島からら北東方向22キロのところ、色丹(しこたん)島。島全体が高山植物地帯の美しい島で、名前の由来はアイヌ語「大きな集落のある地」です。色丹島はかつて東洋一の捕鯨場があり、にぎわっていました。その地区の名前が「斜古丹(しゃこたん)」です。斜古丹と並ぶ集落、穴澗(あなま)も覚えておきたい地名です。日本の制度では、北海道根室振興局に所属、色丹郡色丹村となっています。

「お父さんの山」ですが「爺爺岳」。読めますか?

 歯舞群島に次いで、北海道本島に近い国後(くなしり)島は、アイヌ語の「草の島」が島の名前の由来です。沖縄本島よりも大きく、十数カ所の温泉がある火山島で、数多くの景勝地があります。4島最高峰「爺爺岳」(1779メートル)は、その字からは納得いかないかもしれませんが、アイヌ語で「お父さんの山」という意味で「ちゃちゃだけ」と呼びます。世界で最も美しい二重火山のひとつと言われています。

 現在、北方4島の入出域手続きが行われている港があるのは「古釜布(ふるかまっぷ)」で日本人とロシア人の友好の家もここにあります。現在、根室振興局所属で国後郡「泊(とまり)村」と「留夜別(るやべつ)村」の2つの村が置かれています。

“萌” な地名 「小田萌山」や「年萌湖」

 日本最北端の地にあり、本土以外で最も大きな島が択捉(えとろふ)島です。アイヌ語「岬のあるところ」が島の名称の由来になっています。国後島と同じく火山島で、「別飛(べつとぶ)温泉」などの温泉のほか、「散布(ちりっぷ)山」、「神威(かむい)岳」、「指臼(さしうす)岳」、「小田萌(おだもい)山」、「阿登佐(あとさ)岳」、「単冠(ひとかっぷ)山」などがあります。「得茂別(うるもんべつ)湖」、「年萌(としもい)湖」など、一筋縄では読めない湖や沼が多数あります。

 択捉島も根室振興局の所属で、「択捉郡留別(るべつ)村」、「紗那(しゃな)郡紗那村」、「蕊取(しべとろ)郡蕊取村」の3つに分かれています。難読ですが、どれも大切な地名です。

最終更新:2016/12/15(木) 9:34
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