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林業の危機? トラック生産中止「死活問題」 ブログが拡散し、メーカー「検討」

BuzzFeed Japan 2016/10/29(土) 11:00配信

「昨今、林業の存続を断ち兼ねない事態が起き出しています!」。奈良県の吉野で林業に携わっているというブロガーが10月24日、「何とかしないと!死活問題なんです!!」と題した記事を配信し、SNS上で拡散した。【BuzzFeed Japan / 瀬谷 健介】

「山の木を間伐して残った木の成長を促し、大きな意味で地球温暖化対策に貢献しているであろう林業…。間伐した木をトラックで運び出し、販売や再利用をして、林業家や一部の森林組合は生計を立てていますが…」

山は凸凹があったり、ぬかるみがあったり、悪路が多い。木を伐採してはトラックの荷台に積みこみ、そんな道を走らせて運ばなければならない。

ブログ記事によると、そのトラックが問題になっているという。

山道に適したトラックが生産中止?

「吉野の杣人」さんによるブログ記事の概要は、こうだ。

これまで山道を走るのに適した2トントラックが普及し、使われていた。車体の底が凸凹の地面に当たらないほど高く、急勾配や悪路も安定して走る。

しかし、各メーカーで、そんなトラックが生産中止になってしまった。現在、各メーカーが生産しているトラックは、昔より車体の底が低くなり、パワーが足りない。山道よりも、長距離走行に向いた燃費の良い車になっている。

林業者は、旧型のトラックをずっと使わなければならず、壊れて買い換える際も中古車を探し求めるしかない、という。

山道を走るだけなら、足回りがゴムキャタピラになった材木を運ぶ専用の車両もある。だが、長い距離を走り、材木を短い時間で運ぶには向いていない。しかも高額だ。

「吉野の杣人」さんは、これが林業を営む上で死活問題になっているという。

林業の危機とは本当なのか。BuzzFeed Newsは、日本林業協会に話を聞いた。

協会の篠原宏事務局長は「(ブログの筆者が)トラックの生産停止で、今までのやり方が続けられないで困っているのはわかります」と話す。

ただし、「林業の危機」という見方には否定的だった。「業界では4トン以上のトラックを使うのが一般的になっている」からだという。

山によっては狭く、4トントラックが走れずに、2トントラックを使う林業者もいる。「そういう人たちにとっては、大変なことだと思います」

2トントラックを使う「吉野の杣人」さんが求めるのは「生産中止車の再生産」か「山道を走れるようなオプションの追加」だ。

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最終更新:2016/10/29(土) 11:00

BuzzFeed Japan