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共和党顧問の肩書きに詐称疑惑 TVに出ているある党の初代党首の経歴をアメリカで確認

BuzzFeed Japan 2016/11/5(土) 6:00配信

アメリカ2大政党の一つ共和党。その政党の顧問という肩書きで、テレビや新聞などでアメリカ政治を解説している人物がいる。【BuzzFeed Japan / 鈴木貫太郎, BuzzFeed DC / Kate Nocera】

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顧問の肩書きでテレビ出演

幸福実現党の初代党首、あえば(饗庭)直道氏だ。

例えば、あえば氏は2016年10月2日、朝日放送の「坂上・美輪のニュースにだまされるな」に「共和党全米委員会顧問」の肩書きで出演した。

フジテレビの「ユアタイム(7月21日放送分)」にも、「共和党顧問(テロップでは「共和党全米委員会顧問」)」として出演していた。

共和党候補ドナルド・トランプ氏を知る人物として、大統領選を解説していた。

テレビだけではない。2014年11月11日の産経新聞には、あえば氏と共和党全米委員会共同議長シャロン・ディ氏の対談が掲載されている。その肩書きは「共和党全米委員会顧問」。

自身のツイッターアカウントにも、「共和党顧問」と書かれている。

国会議員でもない一個人が、アメリカ名門政党の顧問に就任したならば偉業といえるだろう。
しかし、BuzzFeed Newsに情報提供があった。「この肩書きは詐称だ」と。アメリカのBuzzFeed記者とともに取材を始めた。

本人が語る「顧問就任」の経緯

共和党全米委員会(RNC)とは、大統領候補を指名する共和党全国大会を運営している組織だ。政治資金や選挙戦略の調整も担う組織で、共和党の中枢ともいえる。

あえば氏が議長を務める、一般社団法人JCUのホームページには、共和党幹部と一緒に写った写真がアップロードされている。

なぜ、日本人のあえば氏が共和党全米委員会の顧問に就任できたのか?

あえば氏の公式ホームページには顧問に就任した経緯も記されていた(BuzzFeed Newsが関係者へ取材をする過程で、このページは閉鎖された)。

一部を抜粋する。

「かねてからの友人、渡瀬裕哉氏(現・JCU理事)が、アメリカのティー・パーティー運動にならって「東京茶会」を設立した際のお披露目のスピーチに同行して、全米税制改革協議会(ATR)の「水曜会」に参加することになった」

「この勉強会で財政政策を学んでいた饗庭は、2011年4月の水曜会で、饗庭は、「トモダチ作戦について、アメリカにお礼がしたい」と申し出、スピーチの場を与えられていた」

「東日本大震災後の米軍による救援作戦への感謝と、減税政策の重要性を訴えた饗庭の演説に、当日、たまたま参加していた共和党全米委員会共同議長のシャロン・デイが感動し、隣席から饗庭に名刺を差し出した。そこから両氏の交流が始まることになる」

「5月、共和党本部に招かれた饗庭は、その後、シャロン議長と定期的に情報交換を行うようになり、共和党内部や保守派の中枢メンバーに多数の知己を得る。2012年にはアジア人で唯一のメンバーとして、共和党全米委員会・顧問に就任した」

この主張が正しければ、あえば氏は2012年から共和党の顧問を務めていることになる。

あえば氏は著書や出演したテレビ番組でも、共和党の顧問に就任した経緯を説明している。表現に少し違いはあるものの、このブログに書かれた主張とほぼ同じだ。

1.東日本大震災後、共和党の勉強会でお礼の演説をする
2.スピーチを聞いた共和党全米委員会共同議長シャロン・ディ氏と知り合う
3.共和党の顧問に就任

という流れだ。

ところが、共和党全米委員会の公式HPには、あえば氏の名前は見当たらない。ディ氏を含む幹部の名前は公開されているにもかかわらず、だ。

あえば氏の肩書きは、はたして本物なのか?

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最終更新:2016/11/5(土) 6:00

BuzzFeed Japan

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