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「アプリをもっとも楽しむはずの小学生が……」 愛知県警が運転中の「ポケモンGO」規制を要望した理由

2016/11/5(土) 6:00配信

BuzzFeed Japan

10月26日、運転中に「ポケモンGO」を使用していたトラックにはねられ、愛知県の小学4年生の男児が死亡した事故が起きた。これを受けた愛知県警は、11月4日までに、運営会社「ナイアンティック」に要望書を提出した。【BuzzFeed Japan / 籏智広太】

痛ましい事故を起こさないために

愛知県警が要望しているのは以下の2点だ。

・運転中にアプリが起動しない、または操作できないようにシステム上の措置を講じてほしい

・交通用の道路上における「ポケストップ」と「ポケモンジム」の設定を解除し、ポケモンなどのギャラクタガー出現できないような措置を講じてほしい

米国本社には11月2日に、日本支社には11月4日に、それぞれ要望書を提出しているという。

なぜなのか。BuzzFeed Newsが県警から入手した要望書には、その切なる願いが、しっかりと記されている。

「アプリを最も楽しむはずの小学生が、下校途中に横断歩道を横断中、アプリを操作し、前方不注視の者が運転する車両にはねられ死亡する交通事故が発生しました」

「今後同様な痛ましい事故を発生させないためにも、安全対策上の措置と致しまして、貴社に対し下記の事項を要望します」

安全性に配慮する?

朝日新聞によると、運転中のポケモンGOが原因とみられる交通死亡事故は、少なくとも3件起きているという。

今年8月に徳島市で女性美容師(72)が死亡した全国初の事故では、自動車運転処罰法違反(過失運転致死傷)に問われた運転手に対し、10月31日、「禁錮1年2カ月」の実刑判決が言い渡されたばかりだ。

また、11月4日には、岡山市の会社が運営する観光バスの運転手が、運転中にポケモンGOをしていたことが明らかになった。運転手は「気の緩みからやってしまった」と話しているという。

8月のアップデートで、ポケモンGOには運転時や高速移動時にプレイを控えるよう呼びかける注意画面が追加された。ただ、「私は運転者ではありません」というボタンをタップすればプレイを継続できるという問題点も残る。

NHKの取材に対し、ナイアンティック社はこう答えている。

”亡くなられた方やご家族に心よりお悔やみ申し上げます。要望を真摯に受け止め安全性に配慮していきます”

「敬太が浮かばれない」

この事故で亡くなった則竹敬太君(9)の父親は、朝日新聞の取材に対し、涙を流しながら、こんな心中を語っている。

“9年11カ月で旅立ってしまった。敬太には夢も希望もあった。交通ルールを守った子どもが亡くなるなんて、どんな世の中なんですか。

これ以上、犠牲を出さないように、車に乗ったら一切操作ができないような対策をとってほしい。そうでないと、敬太が浮かばれない……“

最終更新:2016/11/5(土) 11:05
BuzzFeed Japan