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【南海電鉄】長年愛された観光案内図をイベントで切り分けて販売 「廃棄されていた”はず”では?」→回答は

2016/11/5(土) 11:00配信

BuzzFeed Japan

南海電鉄の汐見橋駅(大阪市)で、半世紀以上にわたって利用客に愛されていた「南海沿線観光案内図」。今年3月に廃棄されていた”はず”なのに、10月29日のイベントで切り分けて販売されていた。【BuzzFeed Japan / 瀬谷 健介】

観光案内図は、3メートル以上の長さで、昭和30年代に改札の上に掲げられた。

かつてあった汽船の航路や鉄道の路線図、和歌山県など大阪府外の旧跡や名所も描かれていた。長年、駅のシンボルであったため、改札を通り抜ける多くの利用客や鉄道ファンが愛した。

しかし、経年劣化でボロボロになり、ところどころが剥がれ落ちて見栄えが悪くなった。そのため、南海電鉄は、今年3月1日に撤去した。

10月29日、同電鉄が主催するイベント「南海電車まつり2016」で、案内図を切り分けて販売したとの情報がTwitter上で拡散し、鉄道ファンからは驚きの声が上がった。

産経新聞が、3月23日付で「廃棄されていたことが分かった」と報じていたからだ。

廃棄されたはずなのに、本当に切り分けて売られたのか。BuzzFeed Newsは、南海電鉄に問い合わせた。

南海電鉄の広報担当者は「観光案内図を切り売りしました」と回答した。

経緯はこうだ。

3月に撤去した時点で、修復が難しいほどバラバラとなったため、すべて廃棄する計画だった。しかし、「価値を見出してくださる多くの人に見てもらいたい」との思いから計画を変更。損傷が激しい部分は廃棄したが、それ以外の部分は切り分けてイベントで販売した。大きさに応じて、2000~5000円の価格だった。

案内図が「廃棄された」と思っていた人は多い。産経新聞の取材にどう答えていたのか。

「(産経新聞の取材)当時は『廃棄することにしました』という表現にとどめていましたが、そこで齟齬が発生してしまったのではないかと思います」

「多くの人に見てもらいたい」なら、なぜ展示ではなく販売だったのか。

「そこに関しては、お答えしかねます。観光案内図を特別視しておらず、他の鉄道部品と同様に扱って販売したので、事前案内もしておりませんでした」

切り売りされた案内図が、イベントで完売したかどうかの回答は得られなかった。

南海電鉄を愛するファンたちの手に渡った一片一片は、本物であるのは間違いない。これからは、彼ら彼女らの手元に残り続ける。

最終更新:2016/11/5(土) 11:00
BuzzFeed Japan