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保育園の園庭は贅沢品?公園に日参する園児たち

2016/11/5(土) 12:27配信

BuzzFeed Japan

国の基準を満たす認可保育園には、園庭の設置が義務づけられている。ただ、近隣の公園などを代替地としてもよいことになっている。【BuzzFeed Japan / 小林明子】

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東京都心のオフィスビル1階にある認可保育園。ここに長女(4)を預けるために見学した女性が園庭の場所を尋ねたところ、保育園から約400メートル離れた公園だ、という。子どもの足だと徒歩10分はかかる。保育園の施設概要には「園庭:○○公園」とあった。

女性は5つの認可保育園を見学したが、いずれも敷地内に園庭はなく、近くの公園が園庭の代わりになっていた。

園庭は近所の公園でもいい

国の「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」によると、「満2歳以上の幼児を入所させる保育所には、保育室または遊戯室、屋外遊戯場(保育所の付近にある屋外遊戯場に代わるべき場所を含む)、調理室、便所を設けること」とある。「屋外遊戯場の面積は、幼児1人につき3.3平方メートル以上」と定められている。

この基準に沿って自治体は条例をつくり、保育園を認可している。

2011年3月、厚生労働省は「保育需要がさらに高まってきており、地域の実情に応じつつ保育サービス量の拡大のために一層の取り組みを進める必要がある」などとして、園庭の代替地となる公園について、さらに細かい「留意事項」を自治体に通知した。

土地確保が難しくても保育園を整備できるように、子どもたちが日常的に通える安全な場所であれば、隣接した公園でなくても「園庭」にしていい、ということを確認する内容だ。

園庭保有率に地域格差

「保育園を考える親の会」は8~9月、都心通勤圏にある主要都市と全国の政令指定都市の計100都市に、保育に関する調査を実施した。

認可保育園の敷地内に園庭がある割合(園庭保有率)を調べたところ、東京都文京区20.4%、港区25.0%、中央区29.3%がワースト3だった。地域格差が大きく、神戸市や岡山市など100%の自治体がある一方で、東京都心部は低めの傾向があった。

園庭がない保育園がたくさんある地域では、一つの公園に複数の保育園から園児たちが「殺到」するため、散歩の時間をずらすなどして調整しているのが実情だ。

前出の女性は言う。

「敷地内に園庭があれば、午後のおやつの後にも外遊びができる。必ずしも敷地内になければダメだとは思いませんが、遊びかたには差が出そうです」

また、港区で園庭のない保育園に子ども2人を預けている母親は、

「毎日、違う公園に行っているので、子どもは楽しそうです。まず保育園に預けることが優先なので、贅沢は言っていられないな、と思っています」

保護者が子どもを預けたい認可保育園を探すとき、自治体のホームページや「入園のしおり」には、園庭については表記していないことが多い。

保育園を考える親の会の普光院亜紀代表は「施設内に園庭があるかどうか、問い合わせるか見学するまでわからない。情報提供の仕方が不親切」と話す。

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最終更新:2016/11/5(土) 12:27
BuzzFeed Japan