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15歳の久保がJデビューで見せた天才の片鱗と問題点

2016/11/6(日) 8:44配信

THE PAGE

 あふれる才能の片鱗を確かに垣間見せた。同時に現時点における課題も把握できた。FC東京U‐23の一員として、駒沢オリンピック公園陸上競技場のピッチに歴史を刻み込んだ一戦を終えてから約1時間後。100人を軽く超えるメディアに囲まれたFW久保建英は、自己採点に偽らざる心境を込めた。

「シュートも打てていないし、あまり攻撃にも絡めなかったので、20点とか15点くらいだと思います。ここから点数を上げていけるように頑張っていきたいし、自分はアタッカーなので、将来的には一人で局面を打開できるようなプレーヤーになりたい」

 AC長野パルセイロをホームに迎えた5日のJ3第28節。2点を追う後半開始とともに、Jリーグの歴史に新たな頁が書き加えられた。「50」番を背負った久保が勢いよくピッチへ飛び出していく。平均の約3倍となる7653人もの観客から、期待を込めた拍手と声援がわきあがった。

 同僚のMF平川怜が6日前に樹立したばかりの16歳6ヶ月10日を大幅に更新する、15歳5ヶ月1日のJ3最年少出場記録。すべてのカテゴリーのなかでも、2004シーズンのJ1でFW森本貴幸(当時東京ヴェルディ)が樹立した15歳10ヶ月6日を塗り替え、21世紀生まれでは初めての“Jリーガー”となった45分間で、久保は時間の経過ともに強気な一面も発揮する。

「やっぱりグラウンドに出るまではすごく緊張しました。やってみたら体はいつも通り動きましたけど、味方のパススピードや展開が思っているよりも速くて、あたふたしてついていけなくて。だんだん慣れてもきて、何もしないで終わるわけにはいかないと思っていたので、そういうプレーも何度か出せました」

 後半開始と同時に「4‐2‐3‐1」から「3‐4‐3」へ変更されたシステムで、3トップの右に配置された久保が輝きを放ったのは33分だった。敵陣の中央でこぼれ球を拾うと、すぐに前を向いて利き足の左足をひと振り。MFユ・インスへのスルーパスは、寸前で相手GKにカットされた。

「あの場面は後で(右サイドの)柳(貴博)選手に『こっちも空いていたよ』と言われて。周りを見ることも自分の特徴だと思っているんですけど、インス選手の動き出ししか目に入らなくて、パスもちょっと伸びて最後のところで合いませんでした」

 4分後の37分には縦パスに反応して、ボールの落ち際で軽やかにトラップ。そのまま左サイドを抜け出し、巧みなフェイントから相手DFとの1対1を制してややマイナス気味のクロスを送った。

「パスをもらったときから、仕掛けようと決めていました。相手を抜いたのはよかったんですけど、その後にボールが足元に詰まっちゃって、変な形のクロスになっていたので。次に同じような形になれば、落ち着いて中央を向いていいクロスを送りたい」
 

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最終更新:2016/11/6(日) 8:59
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