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【米大統領選】「勝負をわけるのはコミュニケーション戦略です」 危機のヒラリー陣営、その戦略と切り札

2016/11/7(月) 8:35配信

BuzzFeed Japan

勝敗を分ける「コミュニケーション戦略」

いよいよ投開票が迫るアメリカ大統領選。民主党のヒラリー・クリントン氏がリードを保って初の女性大統領になるのか、なにかとお騒がせな共和党のドナルド・トランプ氏が追い上げの勢いで制するのか。「最後の最後で勝負をわけるのは、コミュニケーション戦略です」。そう指摘するのは、実際にヒラリー陣営に加わり、現地で選挙運動を研究した明治大学の海野素央教授だ。足元からみえてくる、現代アメリカ政治の舞台裏を聞いた。【石戸諭 / BuzzFeed Japan】

内側から見た選挙運動

海野さんは研究活動の一環で、「Yes We Can」を合言葉にオバマ大統領が誕生した2008年大統領選など、アメリカの主要選挙の選挙運動に加わり、内側から研究を続けている。

今回は、2015年8月からヒラリー陣営に入って、激選区として鍵を握ると注目されているオハイオ、フロリダ、ペンシルベニア州などで選挙運動を調査した。

コミュニケーション戦略とは、具体的に何を指すのか。
「アメリカと日本の選挙運動、最大の違いは戸別訪問です。陣営が有権者の家を1軒、1軒訪ね歩き、相手を『説得』して投票をお願いします」
戸別訪問は、日本の公職選挙法では選挙違反とされているため、そもそもできない。その理由は買収など不正行為が起きやすいため、と説明されている。
陣営に加わった海野さんも、実際に足を動かし、ボランティアとして戸別訪問をした。その数、各州総計3346件に達する。

「なぜ日本で解禁されないのか、本当に不思議ですよね。ちゃんと有権者の声を聞ける最大の機会なのに。とはいえ、アメリカでもなんでも答えてくれるかというと、そうでもなく『セールスお断り』とか『誰に投票するかなんてプライベートでしょ』と断る人も当然ながらいます」

「でも、クリントン陣営でも、オバマ陣営もそこでめげずに必ず『これは合衆国憲法修正第1条(言論の自由などが定められている)に保障された権利です』と言うように指導されます」

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最終更新:2016/11/7(月) 9:38
BuzzFeed Japan

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