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ドコモの絵文字、MoMAコレクションに 生みの親の思い

2016/11/8(火) 11:00配信

BuzzFeed Japan

ニューヨーク近代美術館(MoMA)は10月26日、1999年にNTTドコモが携帯電話向けに開発した176種類の「絵文字」を新たに所蔵品として加えた。

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ハート、笑顔、天気や星座の記号……ガラケー時代から見慣れた、12×12ドットの小さなサイズで描かれたシンプルな絵文字たちが、コレクションの1つとして美術館に並ぶ。

今や「emoji」として世界中の人々に使われるようになった絵文字。生まれた背景には、漫画やピクトグラムなど日本のカルチャーの影響があった。

BuzzFeed Newsは、生みの親の栗田穣崇さんに今の思いを聞いた。

ドコモの絵文字が世界のemojiに

「率直にうれしいです。……が、正直想像を超えていて、まったく現実感がないですね(笑)」

MoMAから栗田さんに連絡があったのは、2015年5月。Facebookメッセージでキュレーターの1人から打診があったという。

MoMAはソフトウェアやゲームなど、デジタルコンテンツを積極的に扱っており、これまでにTVゲーム「パックマン」「塊魂」なども収蔵している。

今回、絵文字は「デジタルコミュニケーションを変えたデザイン」として選ばれた。

ハートは「革命」

絵文字が生まれたのは、iモードと同じ1999年だ。

まだSNSはおろか、2ちゃんねるなどの掲示板文化も黎明期。Googleは日本でサービスを開始していない。折りたたみ式の携帯電話も広く普及する前だった。

栗田さんは、絵文字を開発したきっかけとして「デジタルの冷たい印象をやわらげられる表現がほしかったから」という。

対面や電話であれば、表情や声で感情は伝わるが、文章だけではなかなか難しい。その上、携帯電話の小さな画面では、短いテキストでのやりとりとなり、無機質に感じがちだ。

「ハートって無敵の記号なんですよ。当時ポケベルで女子高生が多用していて、革命的だと思いました」

「『ムカつく(ハート)』『怒ってます(ハート)』『やめろ(ハート)』……末尾にハートをつければ、どんな言葉もポジティブになる。しゃべり言葉のトーンを、デジタルでこんな風に表現できるんだと思ったんです」

これだけ広くハート記号が使われているなら、バリエーションがある方が選ぶ楽しさがあるだろう――初期の絵文字176種の中に、ハートは4種(トランプ記号としてのハートも含めると5種)も用意している。

当時、栗田さん個人はどうしても採用したかったが、社の判断で叶わなかったのは「うんこ」。

「『送られてきた人が嫌な気持ちになる可能性がある』と却下されてしまいまして……。auではすぐに出てきたので、KDDIさんが羨ましかったです(笑)」

「あったら絶対たくさん使われたはず! みんなちょっと変なものが好きなんですよね。実際、今iOSの絵文字でも大人気ですし」

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最終更新:2016/11/8(火) 11:00
BuzzFeed Japan

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