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【電通過労自殺】背後でつながる2つの「事件」 ブラックすぎるネット広告、精神論という名の対策

2016/11/10(木) 8:18配信

BuzzFeed Japan

「あの部署だけは行きたくない」

大手広告代理店・電通の現役社員は、BuzzFeed Newsの取材にそう語った。あの部署とは、過労で自殺した高橋まつりさん(当時24歳)が所属していた、旧ダイレクトマーケティングビジネス(DMB)局。そして、インターネット広告を手がける子会社・電通デジタル(DD)だ。【BuzzFeed Japan / 石戸諭、播磨谷拓巳】

「過労死と不正請求」。2つの『事件』はつながっている

DDには本社からの出向組に加え、今年、電通を揺るがしたもう一つの「事件」、ネット広告を巡る不正に関係があるとされる子会社も加わっている。

高橋さんもネット広告を担当していた。過労死と不正行為。2つの問題に共通しているのは、ともにネット広告に関する部署で発生したということだ。これは偶然の一致なのか。

BuzzFeed Newsは複数の電通現役社員、それもデジタル部門に関係してきた社員やネット広告業界の関係者に取材した。

社員は口を揃えて、こう語る。「過労死と不正請求はつながっている」

ネット広告業界の暗部

背景にあるのは、急速に進展し、最先端なはずのネット広告業界にはびこるアナログすぎる暗部だ。

伸びる需要に人手が追いつかず、電通のような大手広告代理店でも、正社員にとっては過重労働になり、子会社ともなれば、過酷な労働状況で、人が次々と入れ替わる。

高橋さんの過労自殺が起きたのは2015年12月。それに遡ること半年ほど前のこと、ある男性社員は、高橋さんが所属していた旧DMB局の異変を感じ取っていた。

「DMBはインターネット広告を担当する部署でした。電通では主流というわけではありませんが、ネット広告に力を入れようという方針のなかで、一番きついと言われる媒体(各テレビ局など)担当を務めた人たちをいれて強化しようという流れにありました」

「深夜になっても、残っている社員が多くて、何をやっているのかと思ったら、クライアントへの業務報告書を作っているわけですよ。会社に何日も泊まったとか語る人もいたけど、豪語でも自慢でもなく、本当にそうせざるをえなかったからです。みんな疲弊しているように感じました」

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最終更新:2016/11/10(木) 10:59
BuzzFeed Japan