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今、世界で「カセットブーム」が来ている理由

2016/11/16(水) 7:10配信

BuzzFeed Japan

今、欧米を中心に、新譜をカセットテープでリリースするアーティストが増えている。

アメリカ西海岸やヨーロッパのインディーズシーンで2010年頃からカセット人気がじわじわ高まっている。デジタルとは違う、アナログの「きれいすぎない」音質で表現できるのがカセットの魅力だ。

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2013年に英国で始まったオーディオテープの祭典「カセット・ストア・デイ」も、東京を含む世界各地に広がっている。モーターヘッド、グリーンデイなどメジャーアーティストも参加する規模になった。

日本にも、この流れは着実に訪れている。今もカセットテープの生産を続ける日立マクセルは、70年代に販売していた「UD」シリーズの復刻版の発売を決めた。

都内のカセットテープ専門店には、往年の音楽ファンだけでなく、アナログの再生機器自体を珍しく感じる10代の若者も訪れているという。

「今この時代に合った新しいラジカセを提案したいんです、若い人たちに向けて。ラジカセって、面白くてかっこいいんですよ」

21世紀の新しいラジカセ「MY WAY」の開発を進める、家電蒐集家の松崎順一さんは思いをこう語る。

ラジオとカセットデッキを融合した「ラジカセ」は、1960年代の日本で生まれた家電だ。

街のおばあちゃんから、ジャングルの奥地の先住民まで――最盛期は世界で数千万台が使われた。

カセットテープがCDに代わり、ラジカセが音楽を聞くメインの道具でなくなって久しい。ある世代より下の人はほとんどなじみがないだろうし(筆者もない)使われているシーンはかなり限定的だ。

薄暗いガレージの奥に

松崎さんの家電集めの拠点は東京・足立区にある。都心から電車とバスを乗り継ぎ、1時間ほどかけてたどりついたのは団地の真ん中だった。

ラジカセだけでなく、時計におもちゃ、テレビ……他にも、見ただけじゃ何かわからないいろいろ。足の踏み場もない。

松崎さんが毎日愛用しているのは、SONYのラジカセ。

へえ、これがラジカセ。かっこいい。こんなに存在感があるものなんだ。

「そう、かっこいいでしょう。メカニックなデザインも、質感も。これが部屋にあったら愛しくなりそうじゃないですか?」

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最終更新:2016/11/16(水) 7:10
BuzzFeed Japan