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トランプ氏の政権幹部に選ばれたバノン氏とは

2016/11/16(水) 18:07配信

BuzzFeed Japan

ドナルド・トランプ次期米大統領の首席戦略官・上級顧問に保守系ニュースサイト「ブライトバート・ニュース」会長のスティーブ・バノン氏が選ばれた。トランプ氏の選挙キャンペーンの最高責任者を務めてきたバノン氏は、「白人至上主義」や「反ユダヤ主義」掲げてきたことから、政治戦略の専門家や反差別団体から批判を浴びてきた。
【中野満美子、Tasneem Nashrulla、McKay Coppins / BuzzFeed Japan】

バノン氏は1953年生まれ。米海軍とハーバード・ビジネス・スクールを経て、ゴールドマン・サックスで勤務した経験を持つ。1990年代にメディア買収事業を立ち上げ、映画のプロデュース業も手掛けた。

2012年、バノン氏は、創業者が死去した後「ブライトバート・ニュース」の会長に就任。その後、ブライトバートは、マイノリティー、女性、移民、LGBTの人たちを攻撃する、扇動的で人種差別的な色合いの強いコンテンツを配信し、いわゆる「オルタナ右翼(アメリカのネット右翼)」や白人至上主義者が集まるメディアにしていった。

2016年初めにブライトバート・ニュースを退職したニュース・エディターのベン・シャピロ氏は、このサイトには創業当初の理念はもはやなく、「銀河系を脅威に陥れるイデオロギーの混乱と馬鹿らしさの要塞」となっている、と評している。

差別的な活動を監視する団体「The Southern Poverty Law Center」は、「ブライトバート・ニュースが、白人至上主義のプロパガンダを作り出すメディアになった大きな理由がバノンである」とツイート。

また、米国最大のユダヤ人団体「名誉毀損防止組合」は、「白人の国粋主義者と反ユダヤ主義、人種差別主義者の集団であるオルタナ右翼の人たちの中心的なニュースサイトの会長だった人物が、合衆国の政権幹部になるということを悲しく思っている」と記している。

バノン氏は自身が執筆した記事の中でも、しばしば、主要メディアを「不正直なメディア」と呼んでいる。

このほか、バノン氏は、大統領選の討論会の司会をしたFOXニュースのアンカー、メギン・ケリーを「大胆な」服を着用したことを罵倒。そして、金髪の彼女は、ジャーナリストよりランジェリー・モデルに適していると書いた。

バノン氏は私生活では、離婚した二度目の妻との間の子供を、ユダヤ人が多く通う私立学校に通わせるのをやめさせようとしていた。

元妻Mary Louise Piccardは離婚手続中、バノン氏が「ユダヤ人が好きではないと言っていた。ユダヤ人たちの、子供を甘やかす育て方が嫌いなので、娘たちにユダヤ人と学校に行かないでほしいと思っている」と語っていたと述べている。

最終更新:2016/11/16(水) 18:07
BuzzFeed Japan