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米大統領選の終盤、Facebook上では偽ニュースが本物を逆転した

2016/11/20(日) 13:23配信

BuzzFeed Japan

米大統領選の最終3カ月、Facebook上では、主要メディアの選挙ニュースよりも偽の選挙ニュースの方が、いいね!やシェアなどのエンゲージメントを獲得していたことが、BuzzFeed Newsの分析でわかった。
【Craig Silverman / Buzzfeed Japan】

主要ニュースサイト(New York Times、Washington Postなど19サイト)の選挙記事のうち上位20件には、合わせて736万7000件のエンゲージメントがあった。
一方、いたずらサイトや、特定の政党に肩入れするブログが流した偽の選挙記事は、上位20件で合わせて871万1000件のエンゲージメントがあった。

選挙戦の最後の3カ月の前までは、主要メディアの選挙記事は、偽記事をやすやすと凌駕していた。その後、選挙が接戦になるに従い、偽記事は急上昇し、主要メディアの記事を上回った。調査手法に関しては記事末に記している。

ダートマス大学で政治学を研究するブレンダン・ナイハン教授は「たとえFacebookの偽記事が、選挙結果に影響及ぼしていなかったとしても、インチキな記事がネット上で信じられないほど大きな力を持ちうるのです。その明らかな証拠があります。Facebookは誤報に対処しなければなりません。誤報が広がるのを促してはならないのです」

BuzzFeed Newsの分析では、偽の選挙記事上位20件のうち、3件を除くすべてが、明らかにトランプ氏を応援する、またはクリントン氏を批判する記事だった。

偽記事のうち、最もヒットした2記事は、クリントン氏がISに武器を売ったととする記事と、ローマ法王がトランプ氏を支持したと主張するものだった。

今回のデータは、Facebook上で偽の選挙記事が影響力を持っていたことを示している。Facebookは、2016年の大統領選の間、虚偽のコンテンツを垂れ流していたという批判に対処することになった。

BuzzFeed Newsは、政党に強く肩入れしている人たちのFacebookページや彼らのウェブサイトが、異常な割合で、偽記事や誤解を招くコンテンツを発信していたこと、そして多くのFacebookエンゲージメントを得ていたことを暴いた。

さらに、今回のトップ20の偽記事のうち2つは、旧ユーゴスラビア共和国のマケドニアから流されていることが分析でわかった。BuzzFeed Newsは100以上の米国の政治ウェブサイトが、マケドニアで運営されていることを突き止めている。

Conservative Stateというサイトは、クリントン氏が2013年に「トランプ氏のような人が大統領選に出るのを期待する。彼らは正直で、買収されることがない」 と言ったという偽コメントを記事にした。 Facebookエンゲージメントは48万1000件以上あった。

マケドニアから流された2つ目の偽記事は、クリントン氏が間もなく起訴されるという内容だった。その記事のFacebook上でのエンゲージメントは14万9000件だった。

BuzzFeed Newsの調査では、偽ニュースを発信していたのは、でっちあげを流すだけの偽ニュースサイトか、特定の政党に強く加担する人のウェブサイトだった。

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最終更新:2016/11/20(日) 13:23
BuzzFeed Japan