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「11月23日に南海トラフ」に科学的根拠はない 地震のたびに繰り返される流言

2016/11/22(火) 17:27配信

BuzzFeed Japan

11月22日朝に福島県沖であった地震をきっかけに、「23日に南海トラフ地震が起きるのでは」という憶測がネット上を駆け巡っている。【BuzzFeed Japan / 籏智広太】

拡散された「魔の水曜日」

この根拠のない憶測は、東日本大震災を「予知した」という女性が唱えたものだとされ、「魔の水曜日」と呼ばれている。

その定義は諸説ある。多くは、「伊豆が紅葉しない」「祝日」「水曜日」が重なる日、11月23日に南海トラフ地震が起きるというものだ。

この噂が広がり、Twitterでは不安げにつぶやく人が増えた。Googleトレンドを見ると、地震後から検索数が急激に増えている。

もちろん、「魔の水曜日」に科学的な根拠はない。

NHKの公式アカウントも、この噂について触れ、「根拠が不確かな情報には注意して」と呼びかけている。

地震のたびに繰り返される流言

4月にあった熊本地震の後には、「5月17日に南海トラフ地震が来る」という情報がネット上で拡散。高知県では、営業を自粛するホテルも現れた。

これにも、科学的な根拠は一切ない。2ちゃんねるへの書き込みが「ソース」だった。

日本地震学会は、公式サイトでこう呼びかけている。

“現状では、「何月何日」と日を指定しての、科学的な根拠に基づく地震予測は不可能です“

ただ、地震はいつでも起こり得る。

政府の予測では、マグニチュード8~9クラスの南海トラフ地震は30年以内に、70%程度の確率で起きるとされている。最悪の場合で、津波や地震による死者数が32万人、倒壊、焼失が238万棟と予測されている。

京都大学大学院理学研究科の平原和朗教授(地震学)はBuzzFeed Newsの取材に、こう答えている。

「自分の命は守るという危機感を常に持っておくことが大切です」

11月23日に必ず起こるという科学的根拠はない。噂に惑わされることなく、いつでも起こりうる地震に備えておくことが重要だ。

最終更新:2016/11/22(火) 17:42
BuzzFeed Japan