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イプシロンロケット2号機打ち上げ準備状況説明会(全文1)開発のコンセプト

2016/11/24(木) 17:09配信

THE PAGE

 12月20日に打ち上げられるイプシロンロケット2号機について、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は24日午後2時から記者説明会を開く。JAXAのイプシロンロケット、プロジェクトマネージャの森田泰弘氏が出席し、同ロケットの狙いや打ち上げ準備の状況などを伝えた。

【中継録画】イプシロンロケット2号機の狙いなど JAXAが午後2時から説明会

 イプシロンロケット2号機は、地球周辺の放射線などを調べる探査衛星「エルグ」を載せて、鹿児島県の内之浦宇宙空間観測所から打ち上げられる予定。

イプシロンは世界最高性能固体燃料ロケットの後継機

司会:それではお時間になりましたので、ただ今よりイプシロンロケットに関する記者説明会を開始したいと思います。まず登壇者をご紹介します。JAXA第一宇宙技術部門イプシロンロケットプロジェクト、プロジェクトマネージャーの森田泰弘でございます。

森田:よろしくお願いします。

司会:それではさっそく森田のほうから説明をお願いいたします。

森田:皆さんこんにちは。本当にお天気大変悪い中たくさんお集まりいただき、本当ありがとうございます。待望のイプシロンロケット2号機もようやく打ち上げ間近ということで、皆さんに今日、現在までの状況を中心にお話ししたいと思いますので、よろしくお願いします。私もちょっと、3年ぶりなんで、ちょっと若干緊張していますけれど、現時点以降はリラックスしてやりたいと思いますので、よろしくお願いします。

 まず3年前のイプシロン試験機打ち上げのときは皆さんいろいろ応援とご支援どうもありがとうございました。ようやく3年がかりでイプシロン2号機準備してまいりましたけれども、今日は皆さんイプシロンのことはだいたいご存じだと思いますけれども初めての方もいらっしゃると思いますので、イプシロンのこれまでの経緯、それから試験機でなし得たこと、こういったことをおさらいしたあとで2号機の準備状況、そしてイプシロンのこれからの計画についてお話ししたいと思います。

 さて、イプシロンの目指すもの、これはイプシロンの開発コンセプトということなんですけれども、順番を追ってお話ししたいと思うんですね。まず、皆さんご存じだと思うので長くは語りませんけれども、イプシロンは固体燃料ロケットでありまして、ペンシルから始まったわが国独自の技術の集大成ということになりますね。で、一番右のイプシロンの隣がご存じのM-Vロケット、ミューファイブロケットで、このロケットははやぶさを打ち上げるなどして、世界最高性能固体燃料ロケットといわれたりしたわけですけれども、イプシロンはその後継機なのですね。

 世界一を超えるというのがどれだけ大変かというお話があったりするんですけれども、あとで簡単にお話ししますけれどもM-Vは機体の性能が世界一、イプシロンは機体の性能だけではなくて設備と運用を含めた、いわゆる打ち上げシステム全体を最適化して、世界でも最もシンプルな打ち上げを実現したということで、M-Vの次元を超えるような、そういう取り組みをしたわけですけれども、なかなかいいロケットができたということで、開発チームのみんな、すごかったなと思うわけですね。

 さて、これは堅い話の経緯がいっぱい書いてあるんですけれども、3年前、試験機が打ち上がったわけですけれども、実はイプシロンの開発って3年間で試験機の場合終わっているんですね。これは世界でも最速の部類でありがなら、後ほどお話ししますけれども新しいことにいろいろ挑戦したということで、非常にいい開発が試験機の段階でもできたと思ってます。

 機体のコンフィギュレーションなんですけど、ちょっと見にくいんですけれども、一番右側に2つ書いてありますけれども、これはイプシロンのコンフィギュレーションが2つあることを表わしていて、1つは全段固体の基本形態。それからもう1つは一番右になりますけども軌道投入精度を上げるためにポスト・ブースト・ステージ、略してPBSといいまして小さな液体エンジンを載せたロケットなんですけれども、こういうものをオプションで装着すると軌道投入精度も液体ロケット並みに高くなる。そういう2つの形態を用意してございます。

 ちなみに今回12月に打ち上げるイプシロンの2号機、これはERGを載せて上げますけれども、これは基本形態ということになります。そういう意味で3号機でオプション形態というロケットを打ち上げることになりますけれども、この辺り、3号機までの開発を通して、われわれは新たな能力向上の開発に取り組んでいるというわけですね。

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最終更新:2016/11/24(木) 20:35
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