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イプシロンロケット2号機打ち上げ準備状況説明会(全文2)高性能でコンパクト

2016/11/24(木) 17:37配信

THE PAGE

高性能で低コストなモーターづくりに挑戦

 ちょっと細かい話がいっぱい書いてありますけれども、何をやったかということのほうが重要なんで、ちょっとお話ししますと、要は高性能で低コストなモーターをつくろうというそういう技術に挑戦したわけですけれども、いくつかあって、いくつかお話ししますけれども、要は設計、製造、あるいは材料の技術が最新化されたのに伴って、ロケットの(※判別できず)、本体は大きくなるんですけれども、もっと軽くなる。要するに高性能、低コスト。それから燃料がたくさん入って、もちろん性能が上がるわけですね。

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 そのほかもっと細かいこといっぱいやっていて、断熱材って書いてありますけれども、実はM-V時代までの断熱材っていうのは3層。1層、2層、3層って断熱材3つ、3層、重ねて作っていたんですね。だから製造の手間というのは大きかったんですけれども、イプシロン、今回の2号機ではそれを1層にして製造性をすごく良くするとともに軽量化に成功した。

 それからあとノズルなんですけれども、ノズルの一番温度が上がるところ、3次元のCC材使ってるんですね。要は炭素繊維を縦横、高さ方向に編んでいく。で、これ今までは手作業だったんですけれども、今回は縦方向に関しては自動化することに成功していて、要は製造プロセスの手作りっていうのを、いわゆる半自動化して製造プロセスを良くした。こういうような形で性能とコストっていうもののバランスを最適化することに成功したということですね。

 それから、これからさらに細かい話になっていくんですけれども、第2段ロケットの開発っていうのが一番大きなポイントなんですけれども、ほかにも細かいことだけれども重要だっていうことをたくさんやっていて、例えばアビオニクスっといって、ロケットに搭載するコンポーネントの改良っていうものにも取り組んでいるんですね。で、全部を改良するわけにはまだいかないんですけれども、今回、イプシロンの2号機ではPSDB。これは簡単に言うと、ロケットの火薬に火を付ける仕組みみたいなもんですね。そういったコンポーネントの改良に取り組んで、今までは要は電流を流すと、スイッチを入れて電流を流すと火薬に火が付く、そういう仕組みなんですけれども、今までは機械式リレーを使っていた。それを半導体リレーに変えました。結果として重さが約20キロのものが10キロぐらいのものになりました。ものすごい高性能化に成功したんですね。

 これだけ見ると、やったことがどれだけ大変だったかっていうのは全然見えない。やればできそうなことが書いてある。なんだってお思いになると思いますけれども、これが意外に大変なんですね。なぜかというとロケットに載っけるコンポーネント、電気製品なんですけれども信頼性が一番大事。信頼性が一番大事であって、なるべく実績のある部品を、あるいは材料を使っていきましょうと。これが基本コンセプトなんですね。だから新しい部品とか材料ってなかなかチャレンジしにくい。特にこのPSDBっていうのはロケットに火を付ける仕組みの部分ですから一番信頼性が要求される。ほとんど怖くて誰も触ろうとしなかった部分で、イプシロン2号機ではついに新しいことに挑戦して、今までの古くさい部品を新しい部品に変えてやった。

 これはすごく大きなことなんですね。安全上の問題、あるいは信頼性上の問題、いろいろクリアしなければいけないことがたくさんある。それを全部クリアしてここまで持っていく。それはまさに3年がかりでやるような大きな作業だったんですね。

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最終更新:2016/11/24(木) 20:37
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