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晩秋の夜空に描かれる「古代エチオピア王家の物語」を観察してみましょう

2016/11/26(土) 17:00配信

THE PAGE

すぐそばで見つかる登場人物たち

 前回ご紹介した、秋の四辺形。そこから古代エチオピア王家の物語に出てくる星座を見つけることができます。物語にそって探してみましょう。

 まずは、南の空を正面にして見上げたとき、秋の四辺形の左側(東側)にある2つの星を下から上にそのまま伸ばすと、アルファベットのWの字に星が並んでいるのが見つかります。

 それが「カシオペヤ座」。あの自慢ばかりしていたお妃様です。娘のアンドロメダ座の近くで輝いています。形もわかりやすいので、簡単に見つかります。

 今度は、秋の四辺形の右側(西側)にある2つの星を下から上にそのまま伸ばしていったところ、カシオペヤ座の西側のお隣に、細い五角形を見つけることができます。それが古代エチオピア王家の王様「ケフェウス座」。王家一族が仲良く近くで輝いています。そして、古代エチオピアの王国を荒らしまわった化けクジラ・ティアマトも夜空に潜んでいるのです。

 秋の四辺形の左側2つの星を今度は上から下へと伸ばした先に、二等星「デネブカイトス」を見つけることができます。はくちょう座の尾に輝く一等星「デネブ」と名前が似ていますが、星の名前に「デネブ」と付いていると「尾」の意味になります。デネブカイトスはクジラの尾という意味があり、そこから細かな星を結んでいくと「くじら座」の出来上がりです。そして、このクジラからアンドロメダ姫を救ったペルセウス王子と天馬ペガススも、もちろん星座になっています。

 秋の四辺形のところには、ペガスス座が。ペルセウス王子は、カシオペヤ座の東側のお隣でアンドロメダ座の足元のあたりに、漢字の「人(ひと)」の形に星が並んでいるところがあります。それが「ペルセウス座」。星座の絵を見ると、ティアマトを退治するときに使ったメデューサを手に持つ姿が描かれています。アンドロメダ姫と結婚したペルセウス王子は、星空でもしっかりと古代エチオピア王家の一員として、傍で輝いていることがわかります。

 物語のつながりがあると、星座も覚えやすくなります。ぜひ本物の空で照らし合わせてみてください。

 さて次回は、秋唯一の一等星とそのあたりに輝く星座をご紹介しましょう。

【連載】東京で見える星たち(葛飾区郷土と天文の博物館・湯澤真実)

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最終更新:10/3(水) 14:12
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