ここから本文です

パンパン叩かれてから塗装されるトランプ氏のマスク 絶えない注文に社員「しんどいのが本音かも」

2016/11/25(金) 18:00配信

BuzzFeed Japan

ドナルド・トランプ氏が米大統領選で勝利したことで、日本のラバーマスクの生産工場がフル稼働している。予想以上の反響に、“トランプマスク”の生産が追いつかない。ネット注文を中止にし、対抗馬だったヒラリー・クリントン氏のマスクを作るのも一旦ストップするほどだ。【BuzzFeed Japan / 瀬谷 健介】

虐げられた女性たちのコラージュ作品が美しい

BuzzFeed Newsは、トランプ氏の影響力を噛みしめているさいたま市の玩具メーカー「オガワスタジオ」で話を聞いた。

2人のマスクは、今年5月に同時発売した。トランプ氏の鋭い視線で吠えるような表情に対し、クリントン氏は優しい眼差しで満面の笑顔を見せる。クリントン氏は選挙中、メディアでは優勢が予想されていたが、マスクの注文数では負けっぱなしだった。

選挙結果が出た11月9日の夕方、トランプ氏の勝利がわかると、一挙に500個の注文が入った。翌日には約2500個が入り、投開票日から2週間ほどで約6000個の注文が舞い込んだ。

対するクリントンマスクの注文数は、これまで2000個に届いていない。トランプ氏の圧勝だ。

海外のトランプマスクに対する疑問

八木原貴裕専務によると、製作の経緯はこうだ。

トランプ氏のマスクをネットで検索すると、そのほとんどが質の悪いものだった。

「反トランプ派が、バッシングに使うためのマスクに感じました。本物とは程遠く、バカにしたようなマスクを人形に被せ、それを叩く動画もあり、悲しくなりました。うちのマスクは、そんな使い方はしてほしくなかった」

当初は、アメリカに向けて輸出するつもりだった。

マスクにふさわしいと考えたのは、やはり力強く訴えるトランプ氏の表情だった。多くの人にインパクトを与えた演説中の一瞬を切り取った写真を参考に、マスクを製作した。

八木原専務が、熱を込める。

「トランプさんの魂を入れたかったんです。口を大きく開け、怒って吠えるのがまさしく彼でした」

「メイドインジャパンとは、どれほどの質かを知らせたかった」といい、アメリカに輸出する方向で動いていた。しかし、採算が合わずに断念。5月の途中に、国内向けに切り替えた。

「政治家のマスクは、キャラクターのようにコスプレをしたいものではなく、本当のお遊びになる。お遊びの商品は、どうしても安くなってしまうのです」

1/2ページ

最終更新:2016/11/25(金) 18:00
BuzzFeed Japan